アジアMBA各校 日本人進学数(2019年版)

 

今回はアジア主要MBA(シンガポール、香港、中国大陸)各校に進学している日本人の傾向を見ていきたいと思います。

 

アジアMBA各校日本人進学数・日本人比率

都市 日本人進学数(2019年) Class Size 日本人比率
中欧国際工商学院 (CEIBS) 上海 6 172 3.5%
清華大学経済管理学院 北京 2 80 2.5%
北京大学光華管理学院 北京 0 45 (※1) 0%
長江商学院 北京 0 36 0%
香港科技大学(HKUST) 香港 3 95 3.2%
香港大学(HKU) 香港 4 55 7.3%
香港中文大学(CUHK) 香港 0 67 0%
シンガポール国立大学(NUS) シンガポール 12 120 10.0%
南洋理工大学(NTU) シンガポール 2 80 (※2) 2.5%
シンガポール経営大学(SMU) シンガポール 2 75 (※1) 2.7%

※注意点

  • 単位:人、年:入学年次
  • 学校名をクリックすると、MBAオフィス提供のオフィシャル日本語【学校情報】にリンクします
  • 日本人進学数(フルタイムMBA、2019年入学)は一般社団法人アジア留学協会調べ(調査期間2019年6月~7月)参照
  • Class Size(フルタイムMBA、2019年入学)は各学校HP公表データ、または「アジアで学ぶ」サイト内各学校情報データより作成
  • ※1:Class Size(フルタイムMBA)は最新データではなく過去実績数字
  • ※2:学校公開データによるClass Size(フルタイムMBA)は80~100

 

・日本人ゼロの学校もあれば、10人以上の学校も

日本人学生のアジアMBA各校への進学状況は学校によりばらつきがあります。また日本人学生数を比較する際に人数だけではなく、日本人比率(クラスサイズにおける日本人の割合)を同時にチェックした方が良いでしょう。

学校選びをする際、あまり日本人が多い学校は避けたいという方も中にはいらっしゃいます。海外でチャレンジするからには、日本人に頼らず自分の力を試したいと思われる方もいるでしょう。一方で、近い目的意識を持ち同じアジアMBAに進学し、異国の地で共に奮闘する仲間である日本人同士もまた強い絆で結ばれます。このような仲間は一生のかけがえのない友人になるでしょう。

このように日本人進学数・比率をどのように判断するかは、個々人の考え方次第です。1つの学校選びの際の判断基準として、事前にチェックしておくのが良いでしょう。

 

・クラスサイズは全体的に小さめ、50人以下・100人以上に分かれる

アジアMBAのクラスサイズは欧米の500~1000人規模のクラスサイズと比較すると、40~170人と圧倒的に小さいです。小さいながらも各校によって、50人以下の規模または100人以上に分かれます。50人以下の場合は入学して1カ月以内に全員の名前と顔が一致し、クラス全体で密度の濃い時間を過ごし、強い関係性を築くことができます。一方で、100人以上のクラスサイズになると全員と濃い繋がりというのは難しいかもしれません。しかし、多種多様なクラスメイトに出会うことができ、ネットワークの幅が広がります。

参考「少人数クラス!〜アジアMBAのメリット〜

 

 

アジアMBA各校日本人進学数の推移

 

・アジア各校日本人進学数の推移(2010年~2019年)

<調査概要>
調査対象:2010~2019年入学の中国大陸・香港・シンガポールの主要10校のフルタイムMBA日本人総数
調査方法:各校MBAオフィス・卒業生・在校生への聞き込み
調査期間:2019年6月~2019年7月 

 

・エリアはシンガポールが人気、ランキング上位校に人が集まりやすい傾向も

アジア3エリアの中では、シンガポールがエリアとしては日本人からの人気が高い傾向にあります。一方で、ここ数年中国大陸への進学数が伸びてきています。理由としては中欧国際工商学院(CEIBS)のMBAグローバルランキング第5位(※1)と大幅なランクアップや、チャイナテックビジネスの活況、日中関係の改善などが考えられます。

全体的には、MBAランキングの上位校に日本人は集まりやすいです。社費留学の方などは、会社への説明のしやすさもありランキング上位校から学校選びをするケースもあるようです。ただ同じエリアにあっても、各学校プログラム内容、環境はそれぞれ異なります。ランキングのみならず、是非キャンパス訪問を行い自分に合った学校選びをしてみてください。

(※1):Financial Timesによる“Global MBAランキング2019”で中国・上海のMBA「中欧国際工商学院(CEIBS)」はアジア初の第5位

 

 

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