Financial Times MBAランキング2019、CEIBSがアジアMBA初のトップ5入り

 

MBAランキングはいくつかありますが、その中でも最も影響力があるランキングの1つFinancial TimesのMBAランキング2019が1月に発表されました。

 

アジアのMBAを中心に今年のランキングを見ていきましょう。

 

Global MBA ランキング2019

 

まずはトップ10です。

何と言っても注目は中国・上海のMBA、中欧国際工商学院(CEIBS)がアジアの学校として初のトップ5入りしました。CEIBSは昨年8位にランクインし、年々ランキングを伸ばしてきており、今最も勢いがあるMBAスクールと言っても過言ではないでしょう。

 

続きまして、アジアMBAの上位5校です。

CEIBSに続き、NUS(シンガポール国立大学)、HKUST(香港科技大学)、ISB(India School of Business)といった、各国からトップスクールが上位にランクインしています。この辺りは例年と同じく傾向に変化はありません。表には入っていませんが、中国・上海の复旦大学(Fudan University School of Management)が昨年42位から今年は34位と大きくランクアップしました。

 

 

ランキング推移

 

ここでアジアMBA主要校の過去5年間ランキング推移を見てみましょう。

 

 

年によって多少の上下変動はあるのですが、CEIBSが初めてトップ5に入ったのはアジアMBAにとってビックニュースです。大きくランクアップした要因は、Financial TimesのMBAランキングの評価基準で大きな割合を占める、卒業生の給与パフォーマンスが考えられます。

 

あわせて、卒業3年後の平均給与の過去5年間の推移を見てみましょう。

 

 

グラフを見ると、CEIBSは金額ベースでUSD174,115(約1910万円)とINSEADのUSD179,661(約1970万円)と迫る勢いです。またNUS(シンガポール国立大学)もUSD153,126(約1680万円)右肩上がりで上昇中です。

 

なぜ卒業生の給与パフォーマンスがアップするとランキングが上がるのかというと、Financial TimesのMBAランキングは評価項目の「MBA取得後3年後の平均給与」が20%、「MBA取得前から卒業後の給与上昇率」が20%と、給与パフォーマンスがランキング順位に大きな影響を与えます。

 

Global MBA ランキングトップ100にランクインした学校の給与上昇率トップ5を見てみると、5校中3校がCEIBS、复旦大学、上海交通大学と中国大陸の学校が入っています。その他、インド、コスタリカと、国としての成長ポテンシャルがそのまま卒業生の給与パフォーマンスにも反映され、ランキングのアップの後押しになっていると言えるでしょう。

 

ここまでFinancial Times Global MBAランキング2019のアジア各校の状況を見てきましたが、ランキングは1つの指標にすぎません。ランキングが高ければ、良い学校であり、自分にあうとも限りません。特にアジアMBAはエリアによって、学校によって、それぞれ特徴が大きく異なります。MBAランキングは参考程度とし、Webの各学校情報、アドミッション、卒業生・在校生との交流、キャンパスビジットなどを通して、是非自分に合う学校を探し出してみてください。

 

Financial Times Global MBA Ranking 2019はこちら

 

 

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