コスパ&知名度抜群!穴場のアジアMBA “国立台湾大学GMBA”

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近年注目度が高まるアジアMBAですが、台湾でも英語で学べるMBAがあるのをご存知でしょうか?台湾の東大とも言われる最高学府である“国立台湾大学”のGlobal MBA(GMBA)プログラムです。他アジアのシンガポール、香港などのMBAと比較し日本ではまだあまり知られていないものの、近年ランキングも上昇中の注目のMBAプログラムです。

今回は国立台湾大学Global MBA(GMBA)のPart-timeプログラムに、この2019年9月から通う岡田さんに学校選び、出願プロセス、クラスの様子などをお伺いしました。

目次

プロフィール

国立台湾大学_岡田

岡田 善仁 Zen Okada

東京生まれ、東京育ちの純ドメスティック。大学卒業後大手投資用不動産会社に就職し、26歳でオーストラリアに初めて海外留学。その後ニュージーランドにて日系食品勤務、シンガポールにてフランス系保険子会社2年半勤務し、台湾に1年間中国語留学。現在は、台北にてAON(欧米系保険ブローカー)社でManager / Japanese Business / Business Developmentに従事しつつ、国立台湾大学GMBAのPart-timeプログラムに在学中。

知名度抜群&国際的評価も上昇中

台湾で働いているため、台湾にあるMBAプログラムのみが選択肢でした。台湾内で英語で授業が受けられるMBAは、国立台湾大学(NTU)と国立政治大学(NCCU)の2つです。国立台湾大学(NTU)は台湾内での知名度はとても高く、GMBA(Global MBA)も歴史はまだ浅いものの2017年、2018年に格付機関Eduniversalで東アジア9位にランクインをしており、国際的評価も上昇中です。このような理由から、国立台湾大学(NTU)を選びました。

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「国立台湾大学」は台湾で最も大きい国立大学、知名度も抜群

GMAT不要!英語能力証明はTOEICも可

他の海外MBAでは必須と言えるGMATですが、国立台湾大学GMBAにおいてはその受験は推奨されているものの必須ではありません。また、選考プロセスもシンプルで基本的に外国人枠は書類審査のみとなっています。具体的には以下の書類の提出が必要となります。

  • 英語能力の証明:TOEFL/IELTSの他、TOEICも認められています
  • エッセイ:エッセイはベーシックなトピック5つくらいの質問に回答する必要があります。分量としては大体A4で5ページ程度くらいでした。
  • レジュメ
  • 推薦状:2通

私の受験準備は、2019年1月に行われた学校説明会後から本格的に開始し、3月初めの〆切に合わせて出願を行いました。エッセイや推薦状の準備には時間を要しましたが、受験プロセスとしてはとても短く済ませることができました。

なお、外国人枠は基本書類審査のみと申しましたが、日本人の場合英語力の確認のために、別途面談がある場合もあります。

自身のタイムスケジュールに合わせたフレキシブルな履修体系

特徴としては、働いている学生が多いため、授業時間・卒業までのタイムスケジュールをフレキシブルに設定することができる点です。

卒業するためにはCore24単位+Elective15単位の合計39単位を取る必要があります。Coreは半期で3単位、Electiveは授業時間によって1~3単位です。単位を取り終える期間は、平均1.5~2年ですが、1年間の短期間で集中的に取り終えることも可能ですし、仕事のスケジュールとの兼ね合いで3~4年の間に取り終えるなど、自分のタイムスケジュールに合わせて調整することができます。

また授業も、平日の昼間・夜間、週末の授業を自由に組み合わせることが可能です。

20代半ば~50代まで幅広い年齢層&約半数はインターナショナル

クラスプロファイルは台湾人が30人、外国人が30人、男女比もほぼ半々とバランスが良いです。台湾人は入学の競争率が高いため、学生のレベルが非常に高く、その約80%が海外生まれの台湾人で英語もネイティブです。また、外国人も欧米やアジアを含む世界各地から学びに来ており、有名企業勤務経験者であったり、国際経験が豊富で複数言語を話す学生が大半を占めます。

入学には最低2年の社会人経験が必要ですが、実際には年齢層も20台半ばから50代と幅広く、勤務経験15~20年以上を対象としたEMBAを検討していたけれども100%英語で授業が行われるEMBAが台湾になく、最終的にGMBAを選んだという重役クラスの外国人学生も複数おり、年齢を気にする必要はないと言えます。

また、フルタイムとパートタイムの学生間で垣根がないということもGMBAの特徴のひとつです。全ての授業は5~7人程度でチームを組み課題に挑むことになりますが、企業訪問が必要な課題の場合、フルタイムの学生は時間に多少の余裕はあっても現地企業にコネクションがなく、働きながらのパートタイムの学生は時間に余裕はないが、現地企業にコネクションがあるので訪問先の候補を確保することが出来るなど、相互に助け合いながら課題を進めていくことが不可欠となります。

国立台湾大学_企業訪問
企業訪問

アジアMBAの中でも圧倒的なコスパの良さ!台湾に根付いた強固なビジネスネットワーク

国立台湾大学GMBAで自慢できるところはコスパの良さとネットワークです。

コスパ

国立台湾大学GMBAでは卒業まで基本的に20,350USD(※)の授業料で済みます。これは他のアジアMBAと比べても破格の安さです。奨学金も豊富で、台湾政府や大学自体から支給される機会が多くあります。最大で授業料の全額免除+生活費支給、最も低いクラスの奨学金でも実質授業料50%オフなので、かなり懐に優しい奨学金制度だといえます。

※2019年秋入学時点の授業料

ネットワーク

国立台湾大学GMBA内だけでなく、外部企業を招待した講演やインターンの機会が豊富にあります。

また2週間に一度はMBA関連の飲み会が開催されており、現役生だけでなく国立台湾大学GMBAアルムナイ、国立台湾大学EMBA、国立政治大学との交流もあり、台湾トップクラスのビジネスパーソンと強固なネットワークを構築することが可能です。

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頻繁に行われるMBA関連の交流飲み会

「国立台湾大学GMBA」は穴場のアジアMBA

受験準備の大変さや、学費の高さなどの理由で、海外MBAの敷居は高く感じられている方も多いと思います。しかし、国立台湾大学GMBAは前述の通り、入学の敷居は決して高くなく、コスパも良い点でとてもお勧めです。

国立台湾大学GMBAは、ハーバード大学、シンガポール国立大学ほどの国際的ブランド力はまだまだですが、授業内容はトップ校をモデルにしながら欧米・アジア・台湾・日本のケーススタデイを程よく織り交ぜており、アジアを起点にしたグローバルビジネスを学ぶには最高な環境です。更に、当コースでは大学が提供する中国語コースが1年無料で受講することができ、「ビジネス」「英語」「中国語」を同時に学べる点も魅力の1つです。

このように、入学の敷居が低い割にはコスパが良く、学ぶ環境も整っていて、ダイバーシティーに溢れた国立台湾大学GMBAは穴場のアジアMBAであると断言できます。台湾という日本人が受け入れられる土地で、グローバルなキャリアを踏み出してみませんか。

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ダイバーシティに溢れた国立台湾大学GMBAメンバー

詳細は学校オフィシャルサイト&日本人在校生サイト参照↓

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