注目度急上昇!コスパ抜群の台湾トップスクール“国立台湾大学GMBA”

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台湾トップスクールの国立台湾大学Global MBA(GMBA)プログラムは近年注目度急上昇中です。授業料はアジアMBAの中でも最もリーズナブルになっており、MBA授業以外にも本格的な中国語レッスンが無料で1年間受講可というとてもコストパフォーマンスが高い魅力的なプログラムです。

今回はこの国立台湾大学GMBAに、2021年から通う頭川さんに出願動機、授業の様子、課外活動、生活環境など、国立台湾大学GMBAライフとオススメポイントをお伺いしました。

目次

プロフィール

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頭川滉平 Kohei Zukawa

国立台湾大学 Global MBA 2021intake。早稲田大学商学部2013年3月卒業。大学卒業後は韓国系財閥企業にて石油化学製品の国内営業・海外営業に従事。現在は国立台湾大学Global MBAに在籍しながら、戦略コンサルティングファームにてプロジェクトマネージャーとしてM&A PMI や日系企業海外進出支援を担当。GMBA Student Councilメンバー。

入学前

Why 台湾? Why 国立台湾大学 GMBA?

家族が経営する事業において人手不足で中国人の雇用を始めたり、個人でも中国との輸出入を頻繁に行ったりと身近に中華圏が感じられることが多くなり、中国語や中華圏の商習慣について理解を深めたいと感じた点及び経営全般についてもう一度学び直したいという理由も相まって、”MBA×中国語”という軸でビジネススクールの検討を開始。その点においては台湾の他にも香港や中国などその他の選択肢もありましたが、コロナ禍でも比較的安心して過ごせる点から台湾を選択しました。

その中でもトップスクールである国立台湾大学が必然的に第一志望となりました。またGMBAのチームワークを重視した和気あいあいとした雰囲気を気に入ったことも理由の1つです。

受験準備・事前授業

選考フローは基本的に書類選考とオンライン面談と他のビジネススクールと特に変わりはありませんが、提出書類についてはGMATの提出が必須ではなく推奨、また英語力証明としてTOEICの提出も認められています。(2022年1月現在)

その他には非英語圏出身の合格者向に英語の事前オンライン授業(週1回60分×計10回) を開設する場合もあります。内容としてはMBAの授業とほぼ変わらないクオリティであり、実際にMBAの授業を担当する教授の下で、事前課題(エッセイやスライド作成等)をこなし、授業では各国から集まったメンバーとディスカッションやプレゼンテーションを行います。この授業を通じてGMBAが提供するリソースを最大限に吸収するのに必要な英語力を養うことが可能になります。

在学中

スケジュール

国立台湾大学GMBAではフルタイムとパートタイムの区別がないことが特徴です。よって最初の1年はフルタイムの学生としてMBAの授業や中国語に集中し、次の1年はパートタイムとして仕事をしながら学校に通うとパターンも可能です。

また現状、フルタイムとパートタイムの割合50:50です。 私はパートタイム学生として、平日昼間は仕事、平日夜間及び休日は授業に参加するという形を取っています。一方でフルタイム学生の場合は平日午前に無料の中国語クラスを取り、それ以外の時間帯でMBAの授業を取る学生が多いです。

とある1週間のスケジュール

とある1週間のスケジュールr_国立台湾大学_頭川

<取得コース>

取得コース_国立台湾大学_頭川

<忙しさ度合い>

忙しさ度合い_国立台湾大学_頭川

授業

卒業するためにはコア 24単位+エレクティブ 15単位の合計39単位を取る必要があります。コアでは会計、ファイナンス、マーケティング、戦略等を包括的に学ぶことによりビジネスリーダーとしての基礎をしっかりと身に付けます。その後様々なエレクティブコースにて各学生の興味に応じて様々な分野のコースを選ぶことが可能です。またGMBAの各クラスではレクチャースタイルもさることながら、グループワークやディスカッションが多いことも特徴であり、皆で協力しながらアウトプットを出していくという形になります。

印象に残っているクラス① “Chinese Family Business”

バスケットボールチームのオーナーも務める教授の下、台湾の同族経営かつ有名企業の二代目社長をゲストスピーカーに迎えて行われる授業です。ファミリービジネス概論から中華圏特有の商習慣まで家族経営に関して幅広く学ぶことができるのはもちろんですが、各国でファミリービジネスに携わる多くの学生がこのクラスを受講しており、互いに抱える継承のリアルな悩みについても幅広くディスカッションを行います。三代に渡りファミリービジネスを経営している環境下で育った私自身にとって色々と考えさせられる授業でした。

印象に残っているクラス② “Mergers, Acquisitions, and Strategic Alliances”

2教授による各4回づつ計8回の授業を通じて、様々なケースを用いながら、M&Aや戦略的提携の全体像を理解することができるクラス設計となっています。前半はM&Aの実務経験のある教授の下、中華圏における様々なのM&Aやアライアンスの事例を分析することで、それらの成功のエッセンスを見つけ出していく授業構成、後半の4回はファイナンスや会計分野に詳しいGMBAディレクターが担当する回では企業価値算定を中心にどのようにしてM&A契約が締結されていくのかについて学ぶことができます。仕事上、M&A PMIに携わっておりますが、全体像を理解する上でとても良い機会となりました。

中国語クラス

国立台湾大学GMBAでは正規留学生向けに1年間無料中国語クラスを提供しています。費用は無料ですが、カリキュラム非常によく設定されています。

クラスのタイプ

中国語クラスには、普通班(General Chinese Course)と強化班(Enhancing Chinese)の2種類があります。どちらか若しくは両タイプのクラスを選択することが可能です。
普通班はより厳密で文法や作文等中国語の基礎学習に注力するのに対し、強化中国語は日常会話に重点を置いておりクラスメートとより多くの練習機会があります。

授業の雰囲気

授業は厳粛なレクチャースタイルというよりはどちらかと言えばフレンドリーな雰囲気です。授業では主にパワーポイントを使いインタラクティブな状況下で学びます。一方でプリント等の参考資料や教科書も補助的な位置づけにて使用されます。

また授業中は基本的に完全に中国語で授業が展開されますが、基礎クラスでは英語も使う場合があります。先生は、生徒が練習問題に答えたり、クラスメートと中国語でディスカッションをしたりと、常に生徒のアクティブな参加を促します。

学生会

学生会ではGMBA最大のイベントであるUnity Ballやハロウィーンパーティーをはじめ、他大学のMBAや台湾大学内の他のMBAプログラムとの交流会等を1年通じて様々なイベントを学生の中心として企画・運営しています。私は現在学生会の一員としてWebsiteの作成・編集を担当しています。学生会の運営に携わることで大学の教授や台湾の産業界の方々と関わる機会を多く得ることができています。

学生会メンバー_国立台湾大学_頭川
学生会メンバー

課外活動

課外活動も非常に盛んです。在校生や卒業生が運営するクラブ活動は、バドミントン、バスケットボール、ゴルフ、マラソン、その他にもファミリー向けのキッズクラブ等があり、日頃勉学に励む中でのリフレッシュする場をとなっています。またその他にもGMBAに通う日本人学生の懇親会や非公式な飲み会も数多くあり、それらを通じて世界各国から集まるクラスメートと親睦を深めることができます。

バスケットボールクラブ_国立台湾大学_頭川
バスケットボールクラブ

生活環境

現在はキャンパス近くにある学生寮に住んでいます。学生寮は大変新しい且つクリーニングサービスや荷物受取サービスもありながら、約3万円/月(7,800台湾ドル)と周辺の相場からすると破格の家賃で住むことができます。また敷地内にはセブンイレブンやスターバックスも完備、そのほかにも徒歩数分でナイトマーケットに行くことができたり生活に困ることはありません。台湾のセブンイレブンではビールサーバーが完備されていることもあり、授業後に寮に住む学生たちとビールを飲みながら深夜まで盛り上がっているのが日課になりつつあります。

学生寮_国立台湾大学_頭川
学生寮

国立台湾大学 GMBAのここがおススメ!

国立台湾大学GMBAは台湾のトップ校のビジネススクールでありながら誕生して16年とまだまだ歴史が浅いですが、その分決まった枠に囚われることなく、新しく何かにチャレンジすることが歓迎される文化があります。ディレクターも成長のために自分のコンフォートゾーンを抜け出してチャレンジすることが大切であると常々口にしています。

また基本的に卒業までの授業料がUSD18,333と(2年で卒業の場合)と、他のアジアMBAと比べてもかなりリーズナブルでありながら、欧米のトップ校をモデルにした充実のカリキュラムや中国語の1年無料コースも提供しており、コスパ抜群のビジネススクールです。

キャンパスのある台北市内には日系を含め多くの企業がありますので、現地就職やインターン、ネットワークの構築には非常に便利な環境です。学内においてもインターンシップの斡旋や就職セミナー等も頻繁に開催されています。これらを通じて学業を通じて様々な知識を得ながら、インターン等を通じて中華圏のビジネスダイナミクスを感じるという両立も十分に可能です

日本人学生主催の懇親会_国立台湾大学_頭川
日本人学生主催の懇親会

受験生へメッセージ

私自身は学部時代にも商学部でビジネスの基本的な概念を学んだ経験はありますが、実務経験を経て改めて経営全般について学び直すことで、同じ物事でも学部時代とは全く異なる視点で見ることができている点においてMBAで学ぶことは決して無駄ではないと日々感じております。

また、アジア圏内には多くのビジネススクールがありますが、文化や歴史的にも日本とかかわりが深く生活しやすい台湾、中でもトップスクールである国立台湾大学 GMBAは中華圏におけるビジネスの理解を深めたい方、中国語を習得されたい方にとって有力な選択肢になると信じています。台湾大学GMBAにご興味をお持ちの方は、昨年立ち上げた日本人在校生サイトもご参照頂けますと幸いです。

<参考>留学費用

<留学費用>

留学費用r_国立台湾大学_頭川

<留学資金工面>

留学資金工面_国立台湾大学_頭川

※為替は2022年2月現在のものを使用

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