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【MBA留学体験記】シンガポール国立大学(NUS)今井太一朗 <Class of 2022>

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プロフィール

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今井 太一朗 (Imai Taichiro)

  • 私立大学商学部
  • 日本生まれ日本育ち。学生時代に約1年間留学経験あり
  • 私費。単身留学
  • 重工業メーカーで輸出営業に3年間、法務(海外M&Aチーム)に3年間従事。その後、総合系コンサルティングファームに転職しM&A戦略・実行支援業務を4年経験後、休職にてNUSMBAに進学

入学前

Why MBA?

もともと海外MBAに漠然とした憧れがありました。我武者羅に約10年間キャリアを進める中で、人生百年時代のなか業務に関係する勉強だけでなく幅広く経営に関係することを学んでみたいと考えていました。また、海外勤務に興味がありましたが、現地派遣されるには運の要素が強く、場所や期間といった自分の希望を合わせることは難しいと感じてたこともあり、年齢的にも今後自分のキャリアを自ら切り開けるようになるきっかけを作りたいと考え海外MBA受験を決意しました。

Why Asia?

期間とロケーションで学校選びをしました。期間は、年齢面、金銭面を考えると米国2年制プログラムは厳しいと考えており、1~1.5年制のプログラムが多い欧州、アジアで検討していました。ロケーションは、アジアの経済成長が著しく、これからは “アジアの時代“といわれる中で、アジア経済中心であるシンガポールで学び、ネットワークを広げアジアでエッジをたてたいと考えました。

Why シンガポール国立大学(NUS)?

幸いなことに複数校からオファーをいただきましたが、NUSであれば自分のキャリアの選択肢を広げられると考えました。その理由としては、総合大学であらゆる学部や、外部機関と連携できるネットワークや施設を活用できること、在学中でもTech や総合政策系のクラスの受講も可能であること。

また、卒業後の進路は日本人アラムナイだけでも戦コン、ファンド、外資メーカーといった輝かしいキャリアだけでなく、ファミリービジネスやスタートアップ等色々なキャリアを歩んでおられることを知り、自分のキャリアの選択肢を広げられると考えました。知名度もアジアでは知らない人はほぼいないことも今後ビジネスをしていく上である程度重要と考えました。

と、ここまでは普通なのですが、最後の決め手となったのが、NUSはコロナ渦でも早期に対面授業を実施するポリシーを強く示し、学生の混乱を避けるためにZoomセッションをしてくれる等の対応がどこよりも早かったので不確実な状況下でも安心してMBAライフを送れると考え決めました。

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ビジネススクール入口

受験準備

自身のバックグランド、割とハードワークな職場環境ということもあり受験準備には苦労した方だと思います。IELTS準備を始めたときにプロジェクトが忙しくなり、1度挫折しています。職場の誰にも相談できず、周りのサポートもない状況でしたが、あらゆるMBAスクールのアドミ、アラムナイ、現役生の方々からのご支援、そしてMBA中、そして卒業後の自分を想像しながら「やっぱり行ってみたい」というモチベーションを維持しました。

巷の合格体験記では、スコアメイクを余裕でされている方もいますが、私はそのタイプでは無いことが幸か不幸か早いタイミングで認識できたので、効率化のため予備校や自習室にも通いスケジュールを立て自分自身を追い込みました。予備校はオンラインで受けていたこともあり受験仲間も特にできず孤独な闘いでした。

在学中

スケジュール

私の場合、コロナの影響で半年ほど本入学が延期となり2021年1月入学となりました。

プログラム自体は通年と同様、基本的に17カ月のプログラムですが、NUSは必要単位数を取得することが卒業条件となるため、12カ月に短縮することも、逆に2年に延長することも可能です。また、期間中でも現地企業に就職する場合は、パートタイムMBAに切り替えることもできる等、個々の事情に合わすことができる柔軟なプログラムです。

MBA生活

寮のあるUtownで生活を送りました。契約は1年間で金額は8-9万円/月位だったと思います。残りの半年は外部で探すことになります。私はUtownを出てからは学校近くでルームシェアをしており10万円/月のコンドで生活しています。

Utownでは4人でトイレ、バスルーム、キッチン、リビングを共有しますが、個室が夫々に割り当てられています。Utown敷地内にはレストラン(計20店舗程度)、カフェ、理容室、スーパー、ジム、プール、芝生の公園、自習スペース等があり生活で困ることはあまりなかったです。なお、ご家族帯同の方、また完全個室が良い方のためにPGPRという寮も学校敷地内にはあり選択することが可能です。

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Utown1
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Utown2
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Utown3

クラス

コロナ渦ではありましたが基本的に全て対面参加しました。

クラスによりますが私が受講したクラスはケースベースでグループワーク、プレゼンを要求するクラスが多くハードとソフトスキルの両面を促進させるバランスの良いカリキュラムになっていると思います。授業内容は欧米からアジアと幅広く取り扱いますが、特にアジア企業のケースが比較的多く、ケースで学んだ企業の方や関係者がゲストスピーカーで登壇する等、アジア企業の発展や、現状について深く学ぶ機会があります。また、アジアビジネスにフォーカスしたクラス(Asian Business Environment)も学生の間では人気で私も最後のセメスターで受講予定です。

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プレゼンの様子

印象に残っているクラス①:Topics in PE

教授が大手PEファンドのアジアオフィスの創設者で、PEの全体像から、戦略、実務詳細について学びました。また、現役のPEファンドに勤められている方も複数人聴講しており、休み時間には彼らとネットワークを広げられる機会もあります。ゲストスピーカーは大手PEファンドのトップの方が実際の案件に関するケースを提供いただき、3時間みっちり質疑応答をしてくれる等、理論だけでなく実際の案件でのノウハウや細かい戦略、オペレーション等を伺える大変学びの多い授業でした。

印象に残っているクラス②:Entrepreneurship & Innovation

現役のエンジェル投資家である教授が教鞭をとるこのクラスでは実践に基づく理論を学ぶことが出来ました。

授業では実際に事業アイディアをグループで考え、成長戦略や、GTM戦略等の検討、そしてオペレーションの落とし込みやMVP作成後の市場テスト等を行い、最終日に投資家の前でピッチをしました。我々のチームはファッション関連プラットフォームに関する事業を検討し、幸いにも投資対象に選ばれ、授業終了後に投資家の方から事業化の打診をいただけましたが、既に私自身別事業の立ち上げを進めていたこともあり、残念ながら事業化しませんでした。一方で他クラスメートは発表した事業内容で実際に立ち上げ準備をされている方もおり、アントレに興味がある方には大変お勧めのクラスです。

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ピッチ後チームメイトと(サングラスは投資家の方からのギフト)

課外活動

コロナ規制のため僕らの代では大規模イベントはありませんでしたが、少人数での飲み会や学内外のネットワーキングイベントは頻繁に行われており積極的に参加しました。

私自身、大人数の場がそこまで得意でないので、逆に少人数でより深くお互いのことを知れる機会が多くあったことは自分には合っていたと思います。 またシンガポールで働かれている方は在宅勤務の方が多く、飲み会等の回数も減っているので平日夜にお時間を作っていいただく等コロナ渦であるからこそ出来たチャンスを活かす工夫をしました。

インターン

幸いにもアラムナイ、同級生、友人からの紹介で日系PEファンド(@シンガポール)、VC(@インドネシア)、スタートアップ(@シンガポール)で経験することができました。

PEではコロナ渦でも基本的に出社させていただきましたが、政府によるコロナ規制により途中でオンラインになったりしました。コロナがなければ投資先または候補先への出張のチャンスもあったと思います。VCでは国を跨ぐ移動が困難であったため全てオンラインで行いました。また、スタートアップでは同級生が既に立ち上げているハイエンド層向サービスの事業戦略のお手伝いをし、こちらも基本的には出社しました。学業、ネットワーキングとの両立は、非常にタイトで正直大変でしたが、いずれのチャンスもMBA期間中だからこそできるものであったため、可能な限り効率化を図りましたが、睡眠を削り対応したこともよくありました。


なお、他同級生たちは、学内イベント、教授からの紹介、NUSの就職支援、Linkedinやその他媒体等を活用してインターン先を見つけていました。アジア屈指の都市部ということもあり、インターンの機会は多くある印象ですが、既に特定の業種や会社等があり本採用を狙っている方は入学前、直後あたりから動き出してもいいと思います。

卒業後(予定)

私自身MBAに入る前は卒業後にファンド業界、コンサル業界を希望していましたが、現在シンガポール在住の韓国人同級生とシンガポールでスタートアップに挑戦中です。元々同級生ファミリーが営んでいたビジネスのリソースを活用したスタートアップ立ち上げメンバーとして勧誘いただいたことがきっかけで、議論を何度も繰り返した末に参画することに決めました。

私自身、留学前に想像しなかったスタートアップ挑戦を選んだ理由は、MBA期間中に様々な機会、出会いに恵まれたこと、それに伴いチャレンジ精神が旺盛になったからだと思います。まだまだ事業準備中のため数カ月先にはどうなっているか不明ですが、MBA生活が今の私の決断に大きく影響を与えたことは間違いないと思います(良い影響だったといえるように精進します)。

コロナ禍でのMBAを振り返って

前途のとおり全て対面クラスで受講でき、学内外のネットワーキングも十分にできたことに鑑みると入学前に不安視していたコロナによる重大な機会を逸するということはなかったと思います。

強いて言うなら、飲み会等の人数調整が煩わしかったことと、コロナ前にあったスポーツの学校別対抗戦や学内大型イベントが無いことは少し寂しい気もしますが、それはそれで個別に規制の範囲内でイベントを作る等コロナ渦でもMBA生達は逞しくネットワーキングをしていました。

MBA受験生に向けてのメッセージ

私自身、MBA留学前に金銭面や将来キャリアで受験自体を悩み、「本当にMBAは必要か?」という問いを何度も繰り返しました。特段誰からも強制されないMBA受験を忙しいなか、お金を払い、私生活を犠牲にしてまで準備を進めることに疑問をもったこともあり、何度も挫折しそうになりましたが(実際一度挫折しましたが)、結果としてMBAで得られた経験やネットワークを考えると頑張ってよかったと思います。

受験生の皆様も悩まれること、ご苦労されることも多いと思いますが、「やってみたい」という気持ちを是非大切にしていただければ幸いです。私自身が特に何を達成したわけではないので偉そうなことは言えませんが、皆様の挑戦が身を結ぶことを心から応援しております!

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