アジアMBA各学校比較(2021/2022年版)

アジアMBAの特長、中国大陸・香港・台湾・シンガポール主要MBA各校の最新情報を一覧で比較しご紹介します。

アジアMBA各校の中でも、期間、クラスサイズ、学費、出願書類、必要スコアなど、詳細は異なります。それぞれ比較検討することで、自分に合う学校を見つけてみてください。

目次

アジアMBAの特長

1年~2年のフレキシブルな期間設定が可能

アジアMBAのプログラム期間はフレキシブルなため、インターンシップ、交換留学など状況に応じて在学期間を長めに調整することができます。まずは自分がどの程度の期間留学に充てるか、その後のキャリアプランをどう組み立てるか、時間軸で検討してみるのが良いでしょう。

また、プログラムの中では最短1年でMBAを取得することができるものがあります。カリキュラムの設定自体が1年で固定されている短期集中型のプログラムには、香港では香港大学(HKU)、シンガポールでは南洋理工大学(NTU)があります。私費での留学の場合、その間収入がなくなるため、1年と2年の差は大きなものになるかと思います。なるべく短期間でMBAを取得したいという方は、12ケ月のプログラムを中心に検討されてはいかがでしょうか。

学費&生活コストが安い

欧米のMBAと比較すると、アジアMBAの学費はかなり安いです。エリアによって多少金額の差がありますが、プログラム期間中トータルの授業料は香港800万円、シンガポール500万円、中国大陸300~700万円、台湾は200万円~が目安です。欧米の約1500万円と比べると、2~5倍の差があります。

全般的に生活コストが安いアジアですが、最もお金がかかる住居費も寮に入るなどの暮らし方次第で生活費全体を抑えることが可能です。またアジアMBAに留学する学生が取得可能な奨学金プログラムなどもあり、学校の選び方次第ではほとんど実費なしでMBAを取得することもできます。

クラスサイズが小さい

アジアMBAのクラスサイズは欧米の500~1000人規模のクラスサイズと比較すると、100人前後と圧倒的に小さいです。例えば、2020年のフルタイムプログラムのクラスサイズは、ハーバード1010人、ロンドンビジネススクール(LBS)532人、アジアMBAで最も人数が多いのはCEIBSの157人とシンガポール国立大学(NUS)の130人、その差は歴然です。少人数、アットホームな雰囲気で学びたいという方には、アジアMBAはとても向いている環境です。

アジア圏での就職率が高い

アジアMBAには、卒業後自身のキャリアをアジアで最大化させようと世界各地からエリートが集まってきており、アジア系に限らず欧米からの留学生もアジアに残り就職するケースが多いです。香港、シンガポール各学校が公開しているキャリアレポートによると、約90%の学生がAsia/Pacific Regionにおいて就職をしています。このように、今後アジア圏で仕事をしていくうえで、MBAクラスメイトという、彼らとのヒューマンネットワークが卒業後から長きに渡り活かせるというベネフィットはアジアMBAの大きなメリットです。

交換留学・ダブルディグリーの選択肢が幅広い

1年以上のカリキュラムを取る場合、2年目はインターンシップ・就職活動、中国語学習を行いながらそのまま同じ学校で授業を取るケースか、交換留学に行くケースに分かれます。アジアMBA各校では交換留学制度をどの学校も持っており、提携校も全世界に渡り50~100校と幅広く、多くの学生が2年目に交換留学へ行きます。日本人留学生はシンガポール・香港からは中国大陸に行くケースが最も多いですが、インド・南米・アフリカなど全く違うエリアへ行く方もいます。

取得する人の数が非常に少ないため、あまり知られていませんが、ダブルディグリーの提携校が多いのも特徴です。2校でのMBA+MBAだけでなく、エンジニア系、医学、公共政策などMBA+専門領域の学位も取得可能です。

日本+アジア2つの国でMBAを取得できるダブルディグリー制度もあり、アジア・日本2つの国でビジネスを学び、更に日本でもビジネスに直結するネットワークも構築したいという方には非常に向いているプログラムです。

中国語も学べる

中国大陸・香港MBA各校はMBA学生向けに有償・無償(MBA学費に含まれる)と差はありますが、中国語を学習する機会を提供しています。多くの学校では、入学前の夏に集中プログラムを開催、在学中はMBAの授業の合間に中国語の授業を受けることができます。

さらに学校が提供するプログラムだけでは物足りない、もっと勉強したいという場合、大学付属語学学校、中国語学校(プライベートスクール)、家庭教師、Language Exchangeなど、身近なところで学習機会を作ることができます。

また中国大陸MBAに進学される方は、入学までにある程度中国語会話ができる状態を目指す方が多いです。日本で中国語を勉強する際は、中国現地にある語学学校のオンラインレッスンを活用し、現地の様子を感じながら中国語会話力を高めると効果的です。

中国でビジネスに携わるには中国語は必須要素です。MBAでは英語でのコミュニケーション力を高めつつ、もう一つの自分の武器として中国語を習得することができるのは、アジアMBAならではのメリットと言えます。

アジアMBA各学校比較 – 期間・学費・クラスサイズ

学校名都市期間学費クラスサイズ留学生
比率
ランキング
清華大学北京21カ月335万円8245%67
北京大学北京24カ月320万円7555%
中欧国際工商学院 (CEIBS)上海18カ月
or12カ月
715万円15733%7
復旦大学上海24カ月545万円9418%32
香港大学(HKU)香港1年825万円5190%29
香港科技大学(HKUST)香港12カ月
or16カ月
820万円5091%22
香港中文大学(CUHK)香港12カ月
or16カ月
785万円48
シンガポール国立大学(NUS)シンガポール17カ月550万円13092%14
南洋理工大学(NTU)シンガポール1年540万円5294%37
シンガポール経営大学(SMU)シンガポール15カ月
(※1)
550万円6685%58
国立台湾大学GMBA台湾12カ月~48カ月(※2)200万円(※2)6250%

※1:シンガポール経営学院(SMU)、Full-TIme MBAプログラムは1月開始
※2:Full-timeで推奨される卒業までの期間は1.5年~2年目安、最短1年で卒業可能。履修期間によりトータルの学費が変わる

<注意点>
・学校名をクリックすると、MBAオフィス提供のオフィシャル日本語【学校情報】にリンクします
・各学校HP公表データ、または「アジアで学ぶ」サイト内各学校情報データより作成
・ランキングはFinancial Times Global MBA Ranking 2021を掲載しています
・学費は2021年9月時点の為替ベースで試算しています

アジアMBA各学校比較 – 出願情報

※クリックで画像拡大↓

アジアMBA_出願情報_2021

まずは志望校を決め、その学校合格のために必要なスコア情報の確認を!

中国大陸の学校はTOEFL/IELTSのスコアは必要なし。またMBAと言えば、GMATというイメージがありますが、アジアMBAに限れば全ての学校でGREのスコアでも出願でき、特に不利になるようなことはありません。また国立台湾大学GMBAは、TOEFL/IELTS以外にもTOEICスコアも認められており、GMAT/GREは不要です。

まずは自分の目指す学校を確定し、必要な試験、自分との相性(TOEFLなのかIELTSなのか、GMATなのかGREなのか)を見極めたうえで、試験勉強を始めましょう。

エッセイ&インタビューは全学校必須、早めの対策を

ほとんどの学校の出願期間は、秋から春にかけてです。納得がいくスコアが出るまで出願を待つのではなく、早めの出願を心がけるのが得策です。Admissionとのやり取りを進める中で、例え点数が少し足りなくとも、「いつまでに何を何点までクリアすれば合格」というような具体的な条件を教えてくれるケースもあります。

MBAは試験スコアよりも、エッセイ&インタビューの中身が重要視されます。試験対策に時間が取られがちですが、エッセイは早めに取りかかり、こちらはしっかり自分をアピールできるものに仕上げることがとても重要です!

これらアジアMBA学校一覧で比較検討した後は、各学校の学校情報で詳細を確認、できればキャンパスビジットを行い、後悔のない学校選びを行ってください。

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