アジアMBA各学校比較(2020/2021年版)

Hong Kong ShaTin

最新版「アジアMBA各学校比較(2021/2022年版)」も公開中!

アジア主要MBA(中国大陸、香港、台湾、シンガポール)各校の最新情報を比較していきたいと思います。

アジアMBA各校の中でも、期間、クラスサイズ、学費、出願期間、必要スコアなど、詳細は異なります。それぞれ比較検討することで、自分に合う学校を見つけてみてください。

目次

期間・学費・クラスサイズ

学校名都市期間学費クラスサイズ留学生比率ランキング
清華大学経済管理学院北京21カ月300万円8045%
北京大学光華管理学院北京21カ月285万円45
長江商学院北京14カ月675万円3630%
中欧国際工商学院 (CEIBS)上海18カ月
(or12ケ月)
675万円17233%5
复旦大学上海2年480万円9440%33
香港大学(HKU)香港1年825万円5598%56
香港科技大学(HKUST)香港12カ月
or16ケ月
820万円9596%19
香港中文大学(CUHK)香港12カ月
or16ケ月
785万円6750
国立台湾大学(NTU)台湾2年(※1)200万円(※1)182
シンガポール国立大学(NUS)シンガポール17カ月500万円10088%15
南洋理工大学(NTU)シンガポール1年480万円80-10088%35
シンガポール経営大学(SMU)シンガポール15ケ月(※2)520万円8576%63

※1:1年~4年の間でフレキシブルに調整可能、履修期間によりトータルの学費は変わる
※2:シンガポール経営学院(SMU)、Full-TIme MBAプログラムは1月開始

<注意点>
・学校名をクリックすると、MBAオフィス提供のオフィシャル日本語【学校情報】にリンクします
・各学校HP公表データ、または「アジアで学ぶ」サイト内各学校情報データより作成
・ランキングはFinancial Times Global MBA Ranking 2020を掲載しています
・学費は2020年7月時点の為替ベースで試算しています

アジアMBAの特長

1年~2年のフレキシブルな期間設定が可能

アジアMBAのプログラム期間はフレキシブルなため、インターンシップ、交換留学など状況に応じて在学期間を長めに調整することができます。まずは自分がどの程度の期間留学に充てるか、その後のキャリアプランをどう組み立てるか、時間軸で検討してみるのが良いでしょう。

また、プログラムの中では最短1年でMBAを取得することができるものがあります。カリキュラムの設定自体が1年で固定されている短期集中型のプログラムには、香港では香港大学、シンガポールでは南洋理工大学(NTU)があります。私費での留学の場合、その間収入がなくなるため、1年と2年の差は大きなものになるかと思います。なるべく短期間でMBAを取得したいという方は、12ケ月のプログラムを中心に検討されてはいかがでしょうか。

学費&生活コストが安い

欧米のMBAと比較すると、アジアMBAの学費はかなり安いです。エリアによって多少金額の差がありますが、プログラム期間中トータルの授業料は香港800万円、シンガポール500万円、中国大陸は300~700万円が目安です。欧米の1000~1500万円と比べると、2~5倍の差があります。

全般的に生活コストが安いアジアですが、最もお金がかかる住居費も寮に入るなどの暮らし方次第で生活費全体を抑えることが可能です。またアジアMBAに留学する学生が取得可能な奨学金プログラムなどもあり、学校の選び方次第ではほとんど実費なしでMBAを取得することもできます。

クラスサイズが小さい

アジアMBAのクラスサイズは欧米の350~1000人規模のクラスサイズと比較すると、100人前後と圧倒的に小さいです。例えば、2019年のフルタイムプログラムのクラスサイズは、ハーバード938人、ロンドンビジネススクール(LBS)497人、アジアMBAで最も人数が多いのはCEIBSの172人と国立台湾大学の182人、その差は歴然です。少人数、アットホームな雰囲気で学びたいという方には、アジアMBAはとても向いている環境です。

アジア圏での就職率が高い

アジアMBAには、卒業後自身のキャリアをアジアで最大化させようと世界各地からエリートが集まってきており、アジア系に限らず欧米からの留学生もアジアに残り就職するケースが多いです。香港、シンガポール各学校が公開しているキャリアレポートによると、約90%の学生がAsia/Pacific Regionにおいて就職をしています。このように、今後アジア圏で仕事をしていくうえで、MBAクラスメイトという、彼らとのヒューマンネットワークが卒業後から長きに渡り活かせるというベネフィットはアジアMBAの大きなメリットです。

交換留学・ダブルディグリーの選択肢が幅広い

1年以上のカリキュラムを取る場合、2年目はインターンシップ・就職活動、中国語学習を行いながらそのまま同じ学校で授業を取るケースか、交換留学に行くケースに分かれます。アジアMBA各校では交換留学制度をどの学校も持っており、提携校も全世界に渡り50~100校と幅広く、多くの学生が2年目に交換留学へ行きます。日本人留学生はシンガポール・香港から2年目は中国大陸の学校というケースが最も多いですが、インド・南米・アフリカなど全く違うエリアへ行く方もいます。

取得する人の数が非常に少ないため、あまり知られていませんが、ダブルディグリーの提携校が多いのも特徴です。2校でのMBA+MBAだけでなく、エンジニア系、法学、医学、公共政策などMBA+専門領域の学位も取得可能です。

日本+アジア2つの国でMBAを取得できるダブルディグリー制度もあり、アジア・日本2つの国でビジネスを学び、更に日本でもビジネスに直結するネットワークも構築したいという方には非常に向いているプログラムです。

中国語も学べる

中国大陸・香港MBA各校はMBA学生向けに有償・無償(MBA学費に含まれる)と差はありますが、中国語を学習する機会を提供しています。多くの学校では、入学前の夏に集中プログラムを開催、在学中はMBAの授業の合間に中国語の授業を受けることができます。

更に学校が提供するプログラムだけでは物足りない、もっと勉強したいという場合、大学付属語学学校、中国語学校(プライベートスクール)、家庭教師、Language Exchangeなど、身近なところで学習機会を作ることができます。

中国でビジネスに携わるには中国語は必須要素です。MBAでは英語でのコミュニケーション力を高めつつ、もう一つの自分の武器として中国語を習得することができるのは、アジアMBAならではのメリットです。

出願情報

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まずは志望校を決め、その学校合格のために必要なスコアの確認を!

中国大陸の学校はTOEFL/IELTSのスコアは必要なし。またMBAと言えば、GMATというイメージがありますが、アジアMBAに限れば全ての学校でGREのスコアでも出願でき、特に不利になるようなことはありません。まずは自分の目指す学校を確定し、必要な試験、自分との相性(TOEFLなのかIELTSなのか、GMATなのかGREなのか)を見極めたうえで、試験勉強を始めましょう。

エッセイ&インタビューは全学校必須、早めの対策を

ほとんどの学校の出願期間は、秋から春にかけてです。納得がいくスコアが出るまで出願を待つのではなく、早めの出願を心がけるのが得策です。Admissionとのやり取りを進める中で、例え点数が少し足りなくとも、「いつまでに何を何点までクリアすれば合格」というような具体的な条件を教えてくれるケースもあります。

MBAは試験スコアよりも、エッセイ&インタビューの中身が重要視されます。試験対策に時間が取られがちですが、エッセイは早めに取りかかり、こちらはしっかり自分をアピールできるものに仕上げることがとても重要です!

これらアジアMBA学校一覧で比較検討した後は、各学校の学校情報で詳細を確認、できればキャンパスビジットを行い、後悔のない学校選びを行ってください。

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