アジア留学協会にて毎年実施している、「主要アジアMBA各校 日本人進学数」2020年の調査結果をご紹介します。
主要アジアMBA各校 日本人進学数/Class Size/日本人比率
都市 | 日本人進学数(2020年) | Class Size | 日本人比率 | |
中欧国際工商学院 (CEIBS) | 上海 | 2 | 157 | 1.3% |
復旦大学 | 上海 | 1 | 98 | 1.0% |
清華大学経済管理学院 | 北京 | 2 | 84 | 2.4% |
北京大学光華管理学院 | 北京 | 0 | 75 | 0% |
長江商学院 | 北京 | 1 | 43 | 2.3% |
香港科技大学(HKUST) | 香港 | 4 | 50 | 8.0% |
香港大学(HKU) | 香港 | 2 | 51 | 3.9% |
香港中文大学(CUHK) | 香港 | 4 | 35 | 11.4% |
シンガポール国立大学(NUS) | シンガポール | 11 | 130 | 8.5% |
南洋理工大学(NTU) | シンガポール | 1 | 45 | 2.2% |
シンガポール経営大学(SMU) | シンガポール | (3) ※1 | 66 | 5.0% |
国立台湾大学 GMBA | 台北 | 1 ※2 | 62 | 1.6% |
<調査概要>
調査対象:2020年入学の中国大陸・香港・シンガポール・台湾の主要12校のフルタイムMBA日本人進学数、Class Size
調査方法:各校MBAオフィスまたは在校生への聞き込み
調査期間:2020年12月~2021年1月
<注釈>
※1:シンガポール経営大学(SMU)はClass Size/日本人比率のみ学校公表数字、日本人学生数は2つのデータから算出
※2:国立台湾大学 GMBAはFull-time, Part-timeの区分はなく、Class SizeはGMBA全体の数字
・日本人進学数は全体的に例年より少なめ
新型コロナウィルスの影響が出ているためか、アジアMBA全体への日本人進学数は例年より少な目です。最も多いシンガポール国立大学で11人、日本人比率で8.5%となっています。一方で日本人がゼロの学校もあります。
一般的に、アジアMBA各校のクラスサイズは欧米の500~1000人規模と比較し、40~150人と小さいです。その中で日本人進学数、比率をどのように考えるかは、人それぞれです。学校選びの1つの基準として、参考にしてみてください。
2019年/2020年比較
※クリックで画像拡大↓
・香港/シンガポールでクラスサイズが縮小傾向
香港では香港科技大学(HKUST)・香港中文大学(CUHK)、シンガポールでは南洋理工大学(NTU)でクラスサイズが約半分に縮小、シンガポール経営大学(SMU)では3/4程度になっています。理由は一概には言えませんが、新型コロナウィルスの影響、そして香港では民主化デモの影響も出ていると考えられます。
しかし2021年入学は、2020年に合格していたけど入学を延期した留学生が一定数いると考えられるため、クラスサイズは大きくなる可能性があります。よって2020年のクラスサイズ、日本人進学数は特殊要因が大きいため一時的な数字と見るのが良いでしょう。
アジアMBA各校 日本人進学数(Full-time)の推移
・エリアはシンガポールが人気
シンガポール、中でもシンガポール国立大学(NUS)の人気は変わらず2020年も10人以上の日本人が進学しています。MBAランキング上位校で近年日本人進学生の数が増加傾向だったCEIBSは、今年は2名となっています。これは、新型コロナウィルスによる中国の入国規制により、2020年秋時点で留学生の中国入国が許可されていなかったため、合格者の中で入学を延期した方がいる影響が出ていると考えられます。(※シンガポール、香港は留学生の入国は可能。2020年10月時点)
※参考「主要アジアMBA各校新型コロナウイルスへの対応状況」
<関連記事>
「Financial Times MBAランキング2020、トップ50に中国大陸5校がランクイン」