欧米のMBAと比較した場合、アジアMBAでは「人」の面でも大きな違いがあります。
まずはこちら、欧米とアジアの主要MBA各校、Full-timeの学生数、インターナショナル比率の表をご覧ください。
クラスサイズ・インターナショナル比率比較
学校名 | エリア | Full-time学生数 | インターナショナル比率 |
---|---|---|---|
Harvard Business School | アメリカ | 1010 | 37% |
University of Pennsylvania: Wharton | アメリカ | 897 | 36% |
Columbia Business School | アメリカ | 847 | 48% |
London Business School | イギリス | 532 | 92% |
清華大学 | 北京 | 82 | 45% |
北京大学 | 北京 | 75 | 55% |
中欧国際工商学院 (CEIBS) | 上海 | 157 | 33% |
復旦大学 | 上海 | 94 | 18% |
香港大学(HKU) | 香港 | 51 | 90% |
香港科技大学(HKUST) | 香港 | 50 | 91% |
国立台湾大学 | 台湾 | 62 | 50% |
シンガポール国立大学(NUS) | シンガポール | 130 | 92% |
南洋理工大学(NTU) | シンガポール | 52 | 94% |
シンガポール経営大学(SMU) | シンガポール | 66 | 85% |
※注意点
・各学校ホームページまたはアジアで学ぶのオフィシャル学校情報の公開データより作成
・学校名をクリックすると、欧米は各学校ホームページ、アジア主要校はMBAオフィス提供のオフィシャル【学校情報】にリンクします
圧倒的に小さいクラスサイズ
最も大きな違いは、クラスサイズです。欧米のMBAが500~1000人規模であるのに対して、アジアMBAの多くは100人以下。100人以上のクラスサイズのCEIBSでも157人、シンガポール国立大学でも130人と圧倒的に人数が少ないです。
100人前後のクラスの場合、入学して2ケ月もすれば全員の顔と名前が一致します。大きな家族のような感覚もあり、自然に関係が深くなりやすいのも良い点としてあげられます。少人数、アットホームな環境で勉強したいという方には、アジアMBAはとても嬉しい環境でしょう。
インターナショナル比率が高い、欧州と香港・シンガポール
次にクラスにおける、インターナショナル比率です。多くのアメリカMBAでは、アメリカ出身の学生が大部分を占めます。それと比較すると、欧州、香港・シンガポールのMBAはインターナショナル比率が高いのが特徴です。
逆に、アジアMBAの中でも中国大陸のMBAはローカル比率、中国人比率が高いです。今後中国ビジネスに携わりたい、若手の中国人リーダー層とネットワークを築きたいという方にとっては、ローカル比率が高いほうが魅力的な環境だと考えられます。
アジアMBAに来る欧米人はアジア好き
そしてもう1つ、これはデータはなくアジアMBA卒業生の実感値ですが、アジアMBAに来る欧米人はアジアが大好きです。当たり前ですが、自国に多くのMBAスクールがある中、わざわざ遠いアジアでMBAを取ろうというのですから、アジアが嫌いで来る人はいません。彼らの多くは卒業後もアジアのどこかの国に残って仕事をする、もしくはアジアと母国の間で仕事をするケースが多いです。香港・シンガポール各校が公表しているキャリアレポートによると、90%前後の学生がそのままアジア圏で就職をしています。(※)
※卒業後のAsia/Pacific Region就職率(香港/シンガポール) (Sources: 各校Career Report)
HKUST:95% (HK55%, China 9%, Other Asia Pacific 31%)
CUHK:93% (China, HK, India, Indonesia, Japan, Taiwan, Vietnam)
NUS:89% (Asia44% Central Asia1%, East Asia12%, Southeast Asia 6%, Singapore 21%, South Asia 3%)
HKU:88% (HK47%, China 13%, Other Regions of Asia 21%, India 7%)