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【MBA留学体験記】シンガポール経営大学(SMU)中村銀士 <Class of 2021>

トップ画像2_SMU_中村
目次

プロフィール

名前中村 銀士 NAKAMURA Ginji
入学時年齢32歳
職歴外資系ライフサイエンス企業(理系職)
留学方法私費、単身
海外経験日本生まれ日本育ち、欧州へ語学留学(約8ヶ月のみ)

入学前

なぜ欧米ではなくアジア、シンガポール、出身校を選んだのか

私がアジア、その中でもシンガポールを選んだ理由はライフサイエンス分野に関わるグローバル企業のアジア本社が沢山あるためです。もともと私自身がその分野の研究バックグラウンドを持っており、シンガポールというライフサイエンスHubでビジネスを学びコネクションを持っておくことは今後のキャリアに絶対に役に立つと在職中から感じていました。

そしてシンガポールの国立大学の中でもシンガポール経営大学(以下SMU)を選んだ理由は少人数制(60人前後)かつ多様性を重要視しているところです。実際に入学後に学科長と色々と話をしていたときに50%以上は女性、各国ごとの入学者数もある割合で止める、少人数制により生徒の自主性やチームワークを強くする、と言っておられました。さらに1月から始まり、通常12ヶ月、最短10ヶ月で卒業できるプログラムの柔軟性も良い点かと私は思います。他の学校とは違うタイミングで入学でき、自分の頑張り次第でキャリアのギャップやコストを限りなく少なくできます。私は12ヶ月かかりましたが。

クラスメイトと_SMU_中村
同級生達と一緒に大学の食堂でランチ(国際色豊かです)

合格/入学までの苦労話

私の入学までのコンセプトは“入学までに最低限のお金しか使わない”でした。実際にMBAカウンセラーさんにも頼ることなく、IELTSもGMATも私は一回しか受けませんでした(ありがたいことに一回で十分なスコアが出たことが理由でもありますが)。

このコンセプトを実施するために私が行なったことは基本的に過去問、海外サイトの熟読およびYouTubeです。特に英語で検索するとIELTSとGMATに関わる沢山のウェブサイトやフリーの練習問題などが出てくるのでそれを片っ端からやり込みました。

またエッセーに関しても基本的にはウェブサイトに書いてある情報をもとに論理的な文章を自分で作った後に、Grammarlyという英語自動添削サービスを使用したり、英文を添削してくれる海外の会社に自分で直接依頼して完成させました。最終的にはIELTSとGMATの受験代や教科書代などを含めても10万円程度に受験費用を抑えられたと思います。

在学中

MBA全体スケジュール

<取得コース数>
各タームで取得したコース数

取得コース2_SMU_中村

<忙しさ度合>
各ターム毎費やした時間を%で表示

忙しさ度合い2_SMU_中村

印象に残る、役に立つ授業

Organizational Behavior and Leadership

こちらは授業への参加点が最終成績の50%を占める非常にユニークな授業です、つまり手を上げずに講義を聞いているだけなら落第する可能性ある授業でもあります。過去にハーバード大学でも教鞭を取った教授が毎回異なるケーススタディから学生の意見を吸い上げて講義を進める躍動感たっぷりの授業です。ケースの中には有名MBA卒業者の失敗、多様な価値観を持つグローバルチームのマネージング、リーダーシップの定義、など私にとって非常に面白いトピックばかりで他のMBA生がどんな価値観を持っているのかロジカルに意見を聞けて、自分の意見についても発言・ディスカッションできる非常に価値のあるものでした。将来的にグローバルに活躍することを考えている方にはとてもおすすめです。

Entrepreneurship and Business planning

SMUは新進気鋭な大学であり、起業家精神を非常に大事にしています。この授業ではチームメンバーと共に、すぐにでも立ち上げ可能なレベルで自分たちのスタートアップ企業のビジネスプランを作り、ビジネスピッチを行い、それらを細かく評価し合います。社会のどこに課題があり、自分たちがその課題をどうやって解決できるのか、予算はどこから得るのか、財務諸表の作成、マーケットサイズの計算、フォーキャスト、ファンドレイズのタイミングなど事細かにプランニングすることでビジネス全体の流れとともに起業家精神も学んでいくものでした。実際にSMUはインキュベーションプログラムも持っており自身でビジネスを立ち上げたい方もしくはVCに興味がある方はこの授業がとても役に立つと思います。

自信を得る事ができたエピソード

コーポレートファイナンスの授業でのプロジェクトです。このプロジェクトはシンガポールの上場企業の戦略や財務諸表を精査し、今後のビジネス戦略を専属コンサルタントチームとして疑似的に企業に提案するというものでした。

しかし私のチームには肝心のファイナンスバックグラウンドの人がおらず、もともと研究バックグラウンドで簿記の2級しか持っていない私だけが数字にある程度強い人でした。当初はとてもとても不安だったのですがこのプロジェクトのチームリーダーとしてメンバーにも支えられ、なんとか最後までやり遂げ、最終的にはA+の成績を取ることができました。この結果は私にとても自信を持たせてくれるもので、なぜかその後はファインナンスといえばGinjiを呼ぼう、やらせようということになってしまい少し嬉しく困りましたが。

自信を得るためには何事も自分から挑戦していく姿勢が重要です。その姿勢を日本人が海外MBAで維持していくには学校の同級生がとても大切です。同級生が少人数でお互い顔見知りで性格もわかるSMUには挑戦とそれに伴う自信を得る機会が十分にあると私は思います。

授業_SMU_中村
ファイナンスの授業でのプレゼンの様子(少人数なので授業でプレゼンをする機会は沢山あります)

ここが我が校の自慢

新進気鋭で新しいことに何事も取り組む大学であることもですが、客観的な視点でいくとキャンパスの立地の良さです。シンガポールの中心にキャンパスがあるため簡単に美味しいご飯屋さん、美術館、博物館、飲み会に行くことができ、MBAで疲弊した心身を整えることが可能です(SMU生は美術館など無料です)。またビジネスイベントや他校のMBA生との交流会なども近くで行われるので自分のネットワークを広げたい方には本当におすすめです(残念ながら感染症対策のために最近大型のイベントはないですが)。

交流_SMU_中村
マリーナベイサンズ近くのオシャレなレストランでディナー(こんな場所が学校近くに沢山あります)

インターンシップ

SMUでは6月~12月の間(Elective courseの間)に10週間以上フルタイムのインターンシップをすることが必修になっています。つまり6月~12月中、昼はインターンシップ、夕方から夜にかけては授業というとてもエキサイティングなSMU独自のスタイルになります。

ではどうやってインターンシップを見つけるのかという疑問があるかもしれません。基本的に学生は3月頃から5月までに大学のキャリアサイト、LinkedInやコネクションを使って自分自身でインターンシップ先を見つける必要があります。私は大学のキャリアサイトやコネクションを使って最終的には私のバックグラウンドとは全く異なる金融系の企業でインターンシップをしました(基本的にはオフィスに行かずすべてオンラインで自宅から働いていました)。

このインターンシップと授業を同時に行った経験は私自身の成長に繋がったと感じています。なぜならMBAで培った考え方や理論をどうやって現場に落とし込もう、どうやって業務を改善しようか、実際に試してみよう、上手くいかないからどうしたらいいだろうと、常に習ったMBAでの知識をベースに現場で考えることができるとともに少しでも詰まればすぐに授業で教授に相談することもできたからです。

MBAコースで勉強して慣れてくるとだらだらと非効率に日々を送ってしまいがちですが、このSMU独自のシステムはモラトリアムな期間を極限まで取り除き、MBAで培った考え方や理論をすぐに現場に応用させることで、本当の意味での学びを得ることができるものだと私は考えています。もし自分自身を効率的に成長させたいと思う方がいらっしゃれば、このシステムは本当にお勧めです。ちなみにフルタイムのインターンシップなので頂ける給料で生活面がだいぶ助かると思います。

交換留学

シンガポール国外に出る交換留学はCOVID-19下のため残念ながらありませんでした。しかしながらオンラインでヨーロッパ最高峰のIE・ビジネススクールへの授業を受けることのできる短期交換留学(1単位)はありました。「不確実性の高い環境下での経営戦略立案」「ラグジュアリー・ブランドと起業」という2授業科目が開催され、自分の好みでどちらかひとつのコースを取ることができます。

私は「不確実性の高い環境下での経営戦略立案」という授業を取りました。1週間という短い期間でしたが朝から夕方までミッチリと授業やグループワークが行われ、最終日はプレゼンテーションで締めくくられます。私の感想になりますが、IEとSMUにおいてそこまで授業スタイルに大きな違いがありませんでした(おそらくオンラインだったからだと思いますが)。授業内容としてはもともと難しい内容ではあるので、授業内で発言する場合にはよりアドバンスの経営戦略に関わる知識が要求されるなぁと若輩者の立場から考えておりました。

就職活動の進め方

就職活動の進め方はシンガポールで就職するか日本で就職するかで大きく変わってきます。

シンガポールで就職を目指す場合には大学のキャリアサポート、キャリアサイト、就職フォーラム、インターンシップからのコンバート、および自身でLinkedInを積極的に使用していくことがメインになります。実際にたくさんの同級生がシンガポールでの就職を成功させていました。

一方私は日本への帰国が前提でしたので大学には頼らず自身で就職活動を行いました。私はインターンと授業で9月まではエキサイティングしていたため10月頃から就職活動を本格的にスタートしました。どのように始めたかというとまずはアルムナイの方々や転職エージェントの方々から様々な就職に関する情報を仕入れるとともに自分の将来的なキャリアに照らし合わせてアプライしたい企業やRoleのリストを作成しました。その後は興味のある企業のホームページやボストンキャリアフォーラムから直接応募しました。就職活動の感想としてはもう少し早くから本格的に始めてもよかったかなと思っています。

卒業後

総括(MBAのメリット・デメリット)

結論から申し上げますとシンガポールMBAそしてSMUを選択したことに間違いはなかったと心から言えます。当初の目的であるビジネス全般の力をつけること(ドットばかりだったビジネスの知識が頭の中でネットワーク化すること)、東南アジアにおける強いコネクションを作ること、そしてキャリアアップは十分に達成できました。それに加えて、多様性を重んじ自主性が強く求められるSMUで私のソフトスキルも十分に成長したと感じています。

私は日本で生まれ育ったいわゆる純ドメであることもあり多様性という言葉自体は知っていても、それが何に役に立つのか正直なところわかっていませんでした。しかしながらシンガポールに来て、それに直に触れるにつれて私自身のEducational Quotient(EQ)がどんどん向上していることに気が付きました。これはおそらく国際色豊かで民族、宗教、LGBTに捕らわれない多様なMBA生がいるSMUのおかげだと実感しています。

一方でSMUのデメリットは日本人のアルムナイネットワークがNUSやNTUほど強くないことです。これは大学が出来てから日が浅いということと少人数制が主な理由か思っています。そのため自身で道を切り開いてくという気持ちを持っていくことがSMUでのMBAを成功させる重要なポイントであると私は考えています。

キャンパス_SMU_中村
ビジネススクール前の写真(難しいテストが終わった後でした)

未来のアジア MBA 生への応援メッセージ

MBAで検索をかけるといつも「MBA 意味がない」「MBA 役に立たない」という関連キーワードが出てきます。これについて皆さんはどう思われますか?私はこのキーワードを正しいとも正しくもないと思っています。なぜなら私はMBAという学位自体には意味がそこまでなく、MBAコースの中で目標を持って主体的にどう学び、何を自分のものにしたかが重要だと思っているからです。

この記事を読んでくださっている方は多額の費用やキャリアの中断というリスクを取ってでも「自分に何か強い付加価値をつけたい」「自分のキャリアをアップさせたい」と既に強く思っている素晴らしい方々だと私は考えています。そんな方々に何か応援メッセージというと差し出がましいのですが、あえて言うなら、その強い思いの先をもう少し考えてもいいかもしれません。例えばキャリアアップしたいなら、なぜキャリアアップする必要がある?キャリアアップして何をしたい?なぜそこにMBAがいるの?などと「なぜ」を繰り返して具体的かつ論理的に考え、事前に課題を浮き上がらせて、それを埋めるように在学中に行動することで自分が納得するリターンをより多く得ることができるようになると思います。

SMUはこういった自分への問いを常に持たせて成長させてくれた良い学校です。年々ランキングや人気が上昇中ですがまだ日本人卒業生の数はあまり多くありません。しかしながらGAFA(GAMA?)や外資金融、戦略コンサル、メガベンチャーなどへの転職や自身のビジネスを起こし活躍している卒業生が多数います。ぜひぜひ留学検討校の1つに加えてみてください。もし何かまだ不明な点がある場合には他の卒業生の記事や以下のSMU MBA日本人非公式HPもあるので、何でもお問い合わせ頂ければと思います

<参考>留学費用

<留学費用>

留学費用_SMU_中村

<留学資金工面>

資金工面_SMU_中村

※在学当時の留学費用概算、為替は2022年1月現在のものを使用

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