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【MBA留学体験記】シンガポール経営大学(SMU)佐々拓磨 <Class of 2020>

トップ画像_SMU_佐々
目次

プロフィール

名前佐々 拓磨 Sasa Takuma
入学時年齢34歳
学歴防衛大学校(選考:公共政策学科、2009年3月卒業)
職歴(現職)建築・不動産会社 国際事業部
(前職)不動産会社 国際事業室(東南アジア)
(MBA前)勤務年数10年間
留学方法私費
海外経験ミャンマー、ベトナム、インドネシアに合計6年間駐在

入学前

なぜ欧米ではなくアジア、その地域(シンガポール)、出身校を選んだのか

MBAを志した時はミャンマーに滞在していた時期でした。それ以前はベトナム、インドネシアに駐在していたこともあり、アジアでキャリアを重ねてきましたので、自分のバックグランドをより活かすためには、アジアMBAの取得だと考えました。

シンガポールを選択した理由は、アジアにおいては優秀な人材がシンガポールに集まるので、そういった環境に身を置きたかったことが理由です。

SMUを志望した理由は、当時お世話になっていたMBAコンサルタントにお勧め頂いたこともあります。NUSやNTUの選択も考えましたが、SMUは1年間で終了するカリキュラムであること、インターンシップが必修であることなどが、ポストMBAを考慮された設計であり、私費での留学や自身の年齢を鑑み短期間で終了するSMUのプログラムは魅力的だと感じたことが理由です。

在学中

MBA全体スケジュール

<取得コース数>
各タームで取得したコース数

取得したコース2_SMU_佐々

<忙しさ度合>
各ターム毎費やした時間を%で表示

忙しさ度合い2_SMU_佐々

印象に残る、役に立つ授業

Leading Digital Transformation

SMUでは、DXが必修科目になっております。他校では選択科目が多い中、クロステックを用いたビジネスを考えられる卒業生を育てていきたいというSMUの気概が感じられました。

私のグループでは、金融・保険業界が抱える問題に焦点を当て、ユーザー目線に立った金融プラットフォームの構築をテーマに取り組みました。シンガポールに実在する企業へのインタビューを基に、スタートアップの成長プロセスを学びました。シンガポール金融管理局が示すガイドラインや、スタートアップ向け支援制度を参照しながらビジネスモデルを作成したため、実際にシンガポールで起業をするベンチャー目線に立った事業計画が作成できました。

多様なバックグランドを持つ学生から出るアイデアは、まさにダイバーシティを実感できるクラスです。また、個人課題もこれと同様のモデルを作成する必要があり、私は日本の高齢化社会を背景とした、不動産テックを取り入れた不動産管理のソリューションに取り組みましたが、現在の業務にも通じるテーマであり役に立ったと感じております。

Corporate Finance

会社の健全性や投資判断の基礎計算などを学べ、ファイナンスの面白さに引き込まれました。この授業のおかげで、3学期以降の選択授業では、積極的に“アントレプレナー・ファイナンス”といった起業家向けの財務を体系的に学べるクラスを選択するようになりました。

現職では新興国における新規事業にも携わっており、SMUのファイナンスの授業を通じ、財務諸表分析やDCF法を用いたバリュエーション等を体系的に理解することが出来たため、非常に役に立った授業だと実感しております。

3学期の選択科目を決める為、情報共有中_SMU_佐々
SMUの快適な図書館でグループワーク中 

クラスメートとの思い出

シンガポール人との交流はかけがえのないものでした。特に他のマスタークラスとの交流を通じて、シンガポールの生活水準や、彼らの価値観などが知れました。

入学前のオリエンテーションで知り会ったシンガポール人とはお互いお酒が好きなこともあり、よく自宅に招かれ飲みに行きました。彼は起業前提でスクールに入学していた点が、私の覚悟と比べてしっかりしていたことなどがとても印象的です。

また資産形成の話題では、皆活発な議論になりますので、株や不動産投資の話題ではとても盛り上がります。日本への投資にも興味があるようで、関東以外の京都や大阪などの土地単価などにとても詳しかったことに驚きました。彼らの視点で日本がどう見られているかを知れたことが大きな発見でした。

シンガポールMBA対抗ス_SMU_佐
シンガポールMBA対抗スポーツ試合-NTUにて

自信を得ることができたエピソード

前半ではグループワークであまり貢献できず、悔しい思いをしましたが、後半のクラスでは、積極的にクラスメートに貢献することが出来ました。

“ Pricing Strategy”のクラスでは、フードデリバリー市場の価格最適化を導くために、シンガポールに実在するフードデリバリー企業を対象として、クラスで学んだ理論を当てはめる課題がありましたが、クラスメートにアドバイスをもらいながらも市場における価格モデルを導くことに貢献し、クラス唯一のグループA+評価を頂いたことは一番の成果でした。

一番印象に残っている一言

皆さんは1年間で高額な学費を払うことになります。我々はSMUの豊富なリソースを用いて皆さんへ多くの可能性を提示できますが、皆さんが積極的にそれらを利用しない限り、意味がありません。是非時間を無駄にせず、SMUのリソースを十分に活用され、積極的にチャンスを掴んでください。

学部長に言われた一言

ここがわが校の自慢!

SMUはシンガポールを代表するNUSやNTUと比して知名度はそこまで高くなく、歴史も浅いものがあります。

SMUの設立経緯は、国際化・多様化が進むシンガポールにおいて、時代のニーズに沿う教育機関が求められていたことです。多国籍企業の進出により、今までのドメスティック重視の教育ではなく、外資が求める水準に見合う人材育成(自ら思考し、実行に移せる人材)が急務であったこともあり、SMUは既存校の模倣ではなく、全米で最初に設立されたビジネススクールであるウォートンスクールをモデルとして設立されました。クラスを少人数にして、一人一人が必ず発言できる環境やプレゼンする機会をもつようなクラス設計としたことで、実践・実務に即応できる、競争社会で戦える人材を輩出することに成功しております。

また、マリーナベイサンズにも近く、市内の中心地に位置しているので、多くのビジネス機会に恵まれております。インターンやその他のネットワークにおいてもメリットはあります。SMUでは、1ヵ月で100件近いセミナーがあり、自然とビジネスハブ(シティユニバーシティ)の形成に繋がっております。シンガポールの中心にあるSMUだからこそ、インターンシップと学業の両立が可能であったと感じます。

初日のオリエンテーションで知り合った学生―セントーサ島にて_SMU_佐々
初日のオリエンテーションで知り合った学生―セントーサ島にて

インターンシップ

日系企業向けに海外進出コンサルをされているスタートアップを選びました。

ユニークな点は、アジアや中華圏の現地情報を、日系企業を対象とした情報系SaaSにおけるサブスクリプションサービスを提供されていることでした。コロナ禍で多くの企業が海外渡航が困難な状況であった中、このサービスの需要が急増したため、サービスの付加価値の再設計とそれに対応する為の組織改革を急速に行うことで、著しい成長を遂げておりました。インターン先では、スタートアップにおけるPDCAの回し方やSaaSの成長戦略などに触れ、前職の不動産業界とは異なる分野での経験を積めたことが、非常に貴重な体験でした。

6-12月までの半年間は9-18時までのインターン先での就労と、19-23時までの授業といったインターンと学業の両立は、限られた中でのタスク管理能力が求められ、これにグループワークでの作業、就活やそれを意識したネットワークの時間も追加しますと、常にフルマラソンをしている感覚で1年があっという間に終わります。就業経験だけでなく、タイムマネジメントという能力を飛躍的に伸ばすことができました。

学外でのアクティビティ

OIP(Overseas Immersion Program)

3泊4日の日程で、海外(アジア)で活躍する企業家にビジットし、アントレプレナー達がどのような苦労、経験をされて現地環境(ユニークなアジア経済)に適応しながら、ビジネスを軌道に乗せるか等を知る課外授業があります。ちょうど1学期が終わる3月上旬頃で、一通り学校生活やクラスメートの交流にも慣れた時期です。2020年においては、タイのバンコクを訪れました。

MBAの学びをどのように活かせるか、タイが直面しているサスティナビリティの課題に対して現地ではどのような取り組みをされているかといったテーマを軸に、若いアントレプレナー達との会話を通じ、自身の中長期的なビジョンをどう描いていくか等を考えさせられる場でした。

SDGsの課題解決に積極的に取り組む“Banyan Tree Hotel & Resorts”が運営するバンヤンツリーホテルに宿泊し、支配人とのトークセッションの機会を頂けました。バンヤンツリーブランドを多国展開する上で、地域住民の理解を着実に深めていくことがサスティナビリティに向けた第一歩であるといったお話は、自分のミャンマーにおける不動産開発経験と重なり非常に有意義な意見交換の場でした。

OIPでのバンヤンツリーホテルのGMとのトークセッション_SMU_佐々
OIPでのバンヤンツリーホテルのGMとのトークセッション

生活環境

総じて過ごしやすい環境です。住居費や食費は高いといわれておりますが、これも場所や過ごし方によります。1年を通してシャツ、ショートパンツ、サンダル(男性の場合)で過ごせますので洋服代は安上がりです。バス・電車・タクシー等の交通費も日本と比べて安く、ホーカーと呼ばれる屋台は脂っこいですが、安い、早い、うまい?の3拍子です。市内の高額なレストラン等を避ければ、学生にはもってこいでしょう。しかしお酒は高いので、お財布と相談されることをお勧めします。

住まいは“ピナクル”というアイコニックなHDB(いわゆる公営住宅)のシェアルームで月額SGD1,000(当時で約8.5万円)の住まいでした。窮屈さはありましたが、50Fにあるスカイガーデンで朝日や夕日を見ながらランニングしたり、大学のキャンパス内まで通じるバス停がHDBの前にあり、20分くらいで自宅から大学に通えました。シンガポールはバスを乗りこなすと、大抵どこでもアクセスできますので便利です。

卒業後

就職活動

私は入学した年の8月頃から本格的に始め、翌年の2月までの役半年間が就活の時間です。エリアはシンガポール、インドネシア、日本としておりました。企業は約15社程度アプライし、不動産・建設関連企業より数社内定を頂き、中でも国際事業・新規事業に力を入れている現職を選択しました。現地でもオファーを頂き、シンガポールに残ることも考えましたが、日本における不動産の知識・理解を更に深堀することが、自分のキャリアをより深めることが出来ると考えたため、日系企業を選択しました。

卒業後の1枚_SMU_佐々
卒業時の1枚

未来のMBA生への応援メッセージ

私は大企業出身ではなく、中小企業からMBAに挑戦しました。ジョブハントを通じてわかりましたが、中小企業からのMBA取得は戦略的に行うことをお勧めします。

あくまで主観的な意見ですが、日本ではMBAを考慮して頂ける企業がまだそこまで多くありません。また、大企業に比べ知名度が低い中小企業は、書類選考を通過するのが難しいことがあります。そういった現実を鑑み、MBAの検討をお勧めします。一方、MBAで学ぶ理論や学業とインターンの並走経験等は、実務で活かせる場面が多く、ハンズオンな学びが出来たと実感しており、MBAホルダーであることに一定の価値があると考えます。

<参考>留学費用

<留学費用>

留学費用_SMU_佐々

<留学資金工面>

留学費用工面_SMU_佐々

※在学当時の留学費用概算、為替は2022年1月現在のものを使用

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