【MBA在校生レポート】日本人がクラス代表に就任!~香港科技大学(HKUST)フルタイムでMBAに通う理由~

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プロフィール

遠藤有恒(えんどうありつね)

香港科技大学(HKUST) フルタイム MBA Intake2022, Class Representative(以下、クラス代表)。

2011年に同志社大学商学部卒業後、2013年よりKPMGあずさ監査法人に入社。上場、非上場企業のIFRS監査/会社法監査、J SOXアドバイザリー等に従事。2017年に社内の語学研修で北京に留学後、2018年よりKPMG中国上海事務所に駐在。2020年に帰国後MBA留学の準備を開始し、2022年8月より私費留学。2023年9月より、イタリアSDA Bocconi MBAに交換留学予定。

Mail address : aendo@connect.ust.hk
LinkedIn : www.linkedin.com/in/aritsune-endo

クラス代表とは

HKUSTのクラス代表は主に下記のことを期待されています。

  • Coordinate and build rapport between classmates & MBA Office
  • Facilitate class activities
  • Ambassadors for Program Promotion
  • Actively engage your Class with positive impact

私たちのクラスサイズは54人でしたので、その中から2人選ばれることになっていました(クラスサイズにより左右されます)。

クラス代表に就任した経緯

HKUSTのフルタイムMBAは毎年8月からImmersionプログラムがあるため、多くの学生は7月後半に渡航します。ただ私は早くクラスメイトと関係を築きたく、また香港に早く慣れたかったため、7月早々に渡航しました(現地の生徒以外では一番乗りでした)。

渡航前後からほぼ全員のクラスメイトとSNSを通じコミュニケーションをとっており、隔離が明けたクラスメイトと順に飲みに行っていました。また、クラスの飲み会やイベントを企画し、クラスメイトと交流する機会を作っていきました。そうするうちに徐々にクラスの活動を企画するキャラになっており、 “クラス代表やりなよ”と日本人同級生に言われたのが最初にクラス代表という言葉を知った時です。

実は元々、クラス代表に就任したいという気持ちは一切ありませんでしたが、クラス代表を決める時には既に“お前しかいないだろう”と言う雰囲気がある程度できていました。一方で私のクラスは約半数が中国人、その次にインド人、日本人がマジョリティであったため、実際、中国人コミュニティから1人、インド人コミュニティから1人立候補するのがいいのではないかという声もありました。中国とインドの2大勢力の政治に巻き込まれた感があり、気疲れしてしまい、やっぱり自分はやめとこうと思った時もありました。またそもそも大して英語も上手くなく、初めてのグループワークでは皆の英語に圧倒され何も話せなかった自分でいいのかという葛藤もありました。

紆余曲折し、色々迷いましたが、“俺は支持する”、“ぜひ立候補したらいい”と言う声に押され、最終的には立候補しました。結果として、インドのターバンを巻いた大富豪の息子、中国のシリアルアントレプレナー、ドイツのエリートコンサル、フランスのフェミニスト、香港のイケメン、フィリピンの宝石商、日本のフォロワー数千人のツイッタラー達を差し置いて、無事に当選することができました(上記の彼らはそもそも立候補していませんが)。

Diwali partyにて。同日が誕生日だったのでお祝いしてもらいました。

クラス代表としての活動と感じたこと

就任以降は、“皆にとって一生に一度のMBA生活をより良いものにしたい”という気持ちと、“HKUST MBAひいては香港MBAを盛り上げたい”という気持ちで、主にクラスイベントの企画運営を中心に活動しています。今までのクラス内のイベントの数多くを企画してきました。また、HKUSTの他のMaster生や香港の他のMBA生(HKU、CUHK、CityU)との交流機会も提供してきました。さらに、HKUSTフルタイムMBAのクラス代表として、できる限りのイベントには参加してきました(香港MBA協会のイベントや香港MBA全体のアラムナイイベント等)。

しかし、世界各地から様々なバックグラウンドを持った人が集まるMBAのクラスにおいて、イベントを企画し、運営することは簡単ではないことが多かったです。一度スケジュールや内容を決めても色々な人から色々な意見が出てきますし、参加するといっても参加しない人、遅刻する人、途中でいなくなる人、費用を払わない人もいます。実際、企画自体が失敗に終わったこともありました。何度も、なぜ自分はこんなことをしているのだろうと思ったことがありますし、自分の多くの時間を犠牲にしてきました。実際、私ほど授業のスケジュールを何度もなめるようにして見た生徒はいないと思います(授業のスケジュールや学校主催のイベントと被らないように日程を決めていたため)。しかし、そのような時こそ“皆にとって一生に一度のMBA生活をより良いものにしたい”という気持ちを思い出し、丁寧に一つ一つの意見に回答し、改善できるところは改善し、粘り強く企画運営することを心がけてきました。数をこなしていくうちに、リーダーシップ力や企画力、コミュニケーション力のみならず、メンタル的にも強くなれましたし、多くのことを学ぶことができたと感じています。人にもよると思いますが、日本人はきめ細かさ、調整力、バランス感覚、Punctualさにおいては世界一だと思うので、バリューを発揮できるところかもしれません。

この記事を執筆している現在、まだMBA生活は終わっていませんが、2023年3月5日に実施された、香港MBA初の学校対抗のスポーツイベント、HKMBAT(Hong Kong MBA Tournament)を私がメインになって企画運営できたことは自分の中で大きな財産になりました。もともとはヨーロッパMBAのMBATから着想していますが、HKUSTのみならず、香港MBAを盛り上げていきたいという思いから2022年10月頃より企画をはじめました。私から他校のクラス代表に声をかけることから始めたものの、日程の調整、施設の予約、他校を巻き込みモチベートしていく難しさなどを感じ、準備にはかなり苦労しましたが、お陰様でスポンサーからの支援も頂き、なんとか開催することができました。

HKMBAT Opening Ceremony
HKMBAT 集合写真。HKUST, HKU, CUHK, CItyU MBA生が参加しました。

 クラス代表からみたHKUSTの魅力

HKUSTにはクラス代表以外にも生徒が主導となって立ち上げたクラブでコアメンバーとして活動できる機会があります。これらに限らず、自らリーダーシップをとって自らやりたいことを企画し実行できる風土があると思います。また仮に失敗しても次に活かすことができる機会と雰囲気もあります。自ら何かやってみたい、他の人を巻き込んでこんなことをやってみたいというのがあればどんどんチャレンジできますし、周りの人(アラムナイやMBAオフィス、クラスメイト)がサポートしてくれます。

8月に開催したBoat party

最後に

今後も引き続き、クラスイベントだけでなく、香港MBA全体を盛り上げていけるように活動していきたいと思います。ご質問などがあればお気兼ねなくお問い合わせください。

付録. SNSリンク

HKUST FT MBA Intake2022 活動記録

Instagram:hkust_ftmba_2022

HKMBAT (Hong Kong MBA Tournament)

LinkedIn : https://www.linkedin.com/company/hk-mba-tournament/

Instagram : hk_mbat

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