【アジアで社費MBA】大手日系製造業からシンガポール国立大学(NUS)へ

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今回は大手日系メーカーより社費MBA派遣をされ、現在シンガポール国立大学(NUS)MBAに留学をされている塚田さんに、「なぜアジアのMBAか?」「社費学生としてアジアMBAで学ぶメリット等」についてインタビューさせていただきました。

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プロフィール

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塚田 圭一 (つかだ けいいち)

シンガポール国立大学(NUS) MBA Intake 2019。2013年3月に早稲田大学国際教養学部卒業後、同年4月に大手日系メーカーに入社し、海外地域戦略の策定・海外企業とのパートナーシップ推進・モビリティ領域での新規事業立上げなどに従事。幼少期をカナダ・トロントで過ごし、学部生時代に同国・モントリオールのマギル大学へ1年間交換留学。2019年8月よりNUSへ社費MBA留学中。

Why MBA?

なぜMBAを目指されたのでしょうか?

新規事業の立上げにおいて米IT企業の買収を検討するプロジェクトに参画をした際、ともに業務にをしていた投資銀行やコンサルタントとの力の差を感じたことがきっかけです。彼らと比べて、自身はソフト面(交渉力、リーダーシップ等)、ハード面(ファイナンス等)ともに力不足を感じました。MBAで各領域の基礎を網羅的に学び、将来的には彼らと協働しながら自社の買収案件や海外事業をリードする人材になりたいと考え、社内のMBA派遣公募制度に応募しました。

なぜアジアのMBAを志しましたか?

7-14歳の期間をトロントで生活し、大学でモントリオールに交換留学をしたことから北米での生活イメージがついており、まだ生活経験のない(日本以外の)アジアや欧州等といった違う地域へのMBA留学を通じて視野を広めたいと考えておりました。

アジアは、経済成長のエンジンとしての重要性が益々高まっていると感じており、アジアMBAを志すことによってMBAの最も重要な要素と言っても過言ではないネットワークを最大化できるのではないかと考え、アジアを選びました。香港とシンガポールで迷いましたが、香港は中国色が今後強まるイメージがあった一方、シンガポールは中国大陸だけでなく東南アジアやインドからも多くのヒト・カネ・情報が集まっており、アジア全域でネットワークを築けるという観点から、最終的にシンガポールが最適な留学先であるという結論に至りました。

なぜシンガポール国立大学(NUS)を選びましたか?

香港科技大学(HKUST)、南洋理工大学(NTU)、シンガポール国立大学(NUS)の3校を受験しました。(勤務先の企業からは、30校のビジネススクール一覧がだされ、その3校はいずれも対象校でした。)その中でもNUSのプログラムの柔軟性が魅力的でした。NUSのプログラムは、他の2校と比べて授業と課外活動のバランスが取りやすく、各々がMBAを通じて得たいものを追求しやすい環境があると感じました。また、アジアにおけるNUSの認知度は高く、私が重要視しているネットワーク構築の側面からもNUSを志望しました。学校選びにおいては各校のキャンパス訪問をしましたが、その際お会いした在校生とのフィット感が強く、留学生活に打ち込むイメージができたのがNUSでした。

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中国大陸・東南アジア・インドから多くのヒト・カネ・情報が集まるシンガポール
受験準備についてお伺いさせてください

社費選考合格は2017年10月でしたので、かなり寛大な約1年4ヶ月の準備期間をいただきました。また、上司も以前社費留学をしていたため、非常にご理解がある方で、業務と試験準備の両立がしやすい環境でした。受験期のピークには、昼休みに会社の会議室で勉強し、退社後は自習室(六本木のAcademy hillsなど)で勉強をしました。

シンガポール国立大学(NUS) MBAでの生活

留学時の生活はどういったものでしょうか?

まだ留学し始めてから約半年程度ですが、充実した日々を送っております。授業面はもちろんですが、現時点でのハイライトはクラブ活動で、大きく2つの活動をしています。1点目は、ジャパントレック(Japan GIP)の実行委員の一員として、企業訪問・文化体験などの企画を行っております。2点目はTedtalkのような形で学生にプレゼンテーションの場を設ける活動をしており、私達は「失敗が許される環境」という意味を込めてSandboxと読んでいます。Sandboxの企画と運営は4名(シンガポール人、香港人、インド人、日本人)で行っており、月に約2回、各回学生5名にスピーカーとしてプレゼンをしてもらっています。テーマはビジネスからパーソナルな内容まで多岐に亘ります。感極まってプレゼンテーターや聴衆が涙を流す場面もあり、人間味に溢れたMBA生活ならではのコンテンツだと感じています。

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Sandboxの様子
NUSの特徴的な活動があれば教えていただけますでしょうか?

Lean Launch Pad(LLP), というNUS Enterpriseが主導する、理系学生とビジネススクールの学生がチームを組み、で新規事業立上げを検討する活動があります。事業計画を立てるところから資金調達まで一通り経験を積むことができ、特徴的な活動と言えるかと思います。

MBA留学中の派遣元企業・日系企業との関わり

では少し観点をかえて、派遣元企業に対する関わりはどのようなものでしょうか?

毎月報告書を提出しています。学習内容と課外活動(クラブ活動・交流会やセミナー参加など)について会社に報告を実施しています。また、派遣元のシンガポール法人に知り合いが複数いるため、定期的に情報交換する機会をいただいています。

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MBA Olympics
日系企業との関わりはありますか?

NUSでは3ヶ月間程企業のコンサルティングを行うプロジェクトがあるのですが、私は2020年1月より某地場銀行のプロジェクトにアサインをされ、学生5名(インド人、マレーシア人、ブラジル人、スリランカ人、日本人)のチームで従事しています。アジアMBAの特色としては、こういったプロジェクトや授業のケーススタディを通じて、アジア地域に強い企業や現地企業と接する機会が多くあることが挙げられると思います。

留学後のキャリア

MBA後にはどういった業務を希望されていますか?

主にInorganic(M&Aやアライアンス)な成長を担う業務を通じて、自社の海外事業に寄与したいと思っています。M&AのDue Diligenceは留学派遣前に業務で携わった経験があるため、卒業後はPMIなど買収後のフェーズで貢献できればと考えています。また、そのPMIの延長上で、現地にて買収先のマネジメントにも参画したいと考えています。

最後にメッセージをお願いします

社費・私費関係なく、MBA生活は「十人十色」だと実感しています。MBAを通じて達成したいことがそれぞれ異なる中、その違いを尊重・応援しながら切磋琢磨できることがMBAの醍醐味だと感じています。社費生としては卒業後のキャリアは派遣元の延長線上にあるかと思いますが、その中で「MBA留学がどう活きるか」を受験生活の頃から意識されると、留学生活が更に充実すると思います。受験生の皆様、是非頑張ってください!本日は、ありがとうございました。

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教室でクラスメートと
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