MBAランキングは複数ありますが、その中でも学校・受験生共に注視しているランキングの一つ“Financial Times Global MBA ランキング 2023”が先日発表されました。アジアMBAを中心に今年のランキング結果を見ていきましょう。
Financial Times Global MBA ランキング 2023
Global MBA ランキングトップ50
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昨年に引き続き、上位は米国MBAプログラムが多くランクインしています。アジアでは20位にCEIBS、23位に上海財経大学、25位にシンガポール国立大学(NUS)がランクインしています。
アジアMBAでトップ100にランクインした学校
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トップ100にアジアMBAからは、中国大陸3校、香港3校、シンガポール3校、インド6校、韓国1校、合計16校がランクインしています。ただしインドは39位のIndia School of Business(ISB)以外は、Indian Institute of Management(IIMs)の分校5校がランクインしていますが、各分校の運営組織は同じです。
※Indian Institute of Management(IIMs)はインド各地13か所の分校があり、インド中央政府に所属し運営されています。
アジアMBA今年のトピック
アジアMBA多くの学校はランキングダウン傾向
昨年に引き続きアジアMBA主要校の多くはランキングを下げた、もしくは変わらずといった結果になりました。最も大きな要因は、アメリカのインフレによる賃金上昇が米国MBAのランクアップに影響していると考えられます。Financial Times MBAランキングの調査は、MBA資格取得から3年経った卒業生(今年は2019年のFull-time MBA卒業生)を対象に、卒業後のキャリアアップについて(MBA修了後3年間の平均年収、MBA取得前と比較した給与上昇率)の調査が行われ、この回答が調査全体の61%という大きなウエイトを占めているためです。そのため米国のMBAプログラムを卒業し、米国で働いている卒業生は以前より更に給与上昇率が高くなりランクアップに貢献しています。
COVID-19が発生した2021年以降のランキングは以前とは異なる状況になっていることを理解し見たほうが良いでしょう。
上海財経大学が23位、アジアMBAの中では2位にランクイン
上海財経大学が一気にランクアップし23位に入りました。過去2021年に64位に入っていますが、2022年はランク外。上海には他にもCEIBS、復旦大学、上海交通大学、同済大学などもあり、上海でのMBAプログラムの選択肢が増えてきています。
ランキングは学校選びの一つの参考情報に過ぎません。特にアジアMBAは、エリア・学校ごとに大きく特徴が異なります。学校選びをする際は、ホームページ、卒業生・在校生との交流、アドミッションとのコミュニケーション、そして是非キャンパスビジットを行い、自分に合う学校を探し出してください。
【出典】Financial Times Global MBA Ranking 2023はこちら
「アジアで学ぶ」では、アジアMBA各校のアドミッション、卒業生・在校生に協力頂き、最新の学校情報、留学体験記などの情報発信を行っています。これらの情報も参考にしてみてください。