今回は、コンサルティングファーム出身、香港大学(HKU) MBAの在校生インタビューをご紹介します。
プロフィール
N.Hさん
■早稲田大学大学院卒業
■新卒で総合コンサルティング・ファーム入社
■MBA入学前まで業務改革・管理会計制度構築系のプロジェクトに従事
■2016年6月より香港大学(HKU)MBA入学
Why MBA?
―MBAを目指されたきっかけは?
学部生の時にハーバードビジネススクール(HBS)を卒業された方と知り合い、その方の書籍を読んだのがきっかけです。MBAとは何か?MBAで何を学んだのか?が克明に書かれていて、その本で初めてMBAの存在を知りました。
その書籍には日本人が外に出て海外の人と仕事をすること、グローバルな環境で日本人がどうやって活躍していくかが書かれていて、単純に面白そうと思ったんです。
また、新卒で入社したコンサルティング会社では日本企業の海外子会社の業務コンサルティングPJにアサインされたことがあり、コンサルティングファームのシンガポール支店のスタッフと1ヶ月間現地で仕事をする機会がありました。現地スタッフはシンガポール、マレーシア、アメリカなど本当に様々で、日本と全然働き方やマネジメントの方法が違うと感じました。
―日本と海外では働き方にどんな違いがあるんですか?
日本はまずプランニングをしっかりと立てる傾向にあるのですが、海外の場合はプランニングはそこそこにあとは”やってみなはれ”という感覚です(笑)。
恐らく仕事に対するアプローチが違うだけなのですが、その経験を経て将来は海外の人もマネジメントできるようになりたいと思いました。
―それでMBAに行こうと思ったのですか?
海外で働くという夢を実現するために、MBAよりも前に大手会計系コンサルティングファームに転職しました。事前情報では海外案件が沢山あると聞いていたのですが、実際はほとんどなく、ちょっと残念でした。
世界各国にオフィスを構える会社ですから、海外オフィスで働くというチャンスもあることはあるのですが、早くても入社5年後。これは待てないと思い、思い切ってMBA受験を決断したんです。
Why Asia MBA?
―MBAの中でもアジアのMBAを選ばれた理由は?
これまで担当してきたクライアントの皆様は、今後の日本を見据えて積極的に海外進出、特にアジア進出を行っていました。そこで、お客様に貢献するにはアジアの事をもっと知ることが大事だと思い、アジアのMBAを選びました。
一方、アメリカのMBAに行けば最先端のナレッジが吸収できるという長所があり、最後の最後まで悩みました。でも、USよりアジアのケースを学んだほうがよりお客様に貢献できるだろうと思い、アジアのMBAを選びました。それに、現時点ではアジアMBAホルダーは少なく、アジアMBAを卒業するとエッジが効くというのもあります。
―アジアMBAの中でも香港大学を選ばれた理由は?
出願した年の11月頃に香港とシンガポールの学校をキャンパスビジットしたのですが、学生・職員のお話を聞くと、どこの学校も長所があり、非常に魅力的に感じました。そこで、自分がMBAに何を期待するかじっくりと考えて基準を設け、学校選びを行いました。
- 日本人が少ない
- 交換留学がある
- コンサル関連の授業がある
- コンサル企業の就職実績がある
- インターンシップの機会がある
純ドメなので、折角ならば外国人と交流したいと思い、例年日本人の数が多いNUSとHKUSTが脱落、アメリカのMBAもやっぱり見たかったので交換留学という点でNTUが候補から外れました。また、卒業後はコンサル関連の仕事に就きたいのでアントレが強いCUHKを外しました。5つの基準を満たした上で欧米Top校への留学機会があるHKUが良いという結論に至りました。
またHKUは、”香港の東大”と認識されるほどネームバリューがありますし、各科目の授業が網羅されていて安心感があります。
―5つの基準が明確ですね!授業以外でHKUに魅力を感じる所はありましたか?
ずばりネットワーキングという点ですね。
HKUでは、香港で一番歴史がある大学ということもあり、ビジネス界の著名人が多数来校されます。一入学してまだ2ヶ月ですが、”Executiveトーク”と題して、香港Mcdonaldのトップ、Uber香港のGM、PwCのパートナー等から直接話を聞ける機会がありました。
受験生にメッセージ
MBAを検討されている方は働き盛りである20代後半から30代前半の方が多いと思います。MBAはその大切な時間やお金を使ってでも来るわけですから、なぜMBAなのかを考え抜くことが本当に重要です。これは入学前だけでなく、入学してからもつねにWhy MBA?を考えるべきです。
また、MBAは自発的に動く人にとっては学校が提供する以上にチャンスを得られると感じています。著名な方とも会う機会も沢山提供されますが、全ては自分がどう動いて何をやったかで決まります。
MBAでの価値を最大化するためにも、入学前にWhy MBA?を徹底的に考え抜かれ、入学した後は積極的に動くことをオススメします。