中国・上海にある、CEIBS(中欧国際商工学院)というMBAをご存知でしょうか?
CEIBSは、1994年の中国政府とEUの合意のもと、中国でのマネジメント教育を普及させるため、両者がジョイント・ベンチャーを設立。以後、20年に渡ってMBA教育を展開し、近年ではFTの世界MBAランキングで継続的にTop20に入るまでになりました。
日本ではまだまだ知名度がありませんが、中国では連日メディアにその名が載るほどの知名度を誇ります。今回はCEIBS MBAの在校生であるH.Oさんに取材にご協力頂きました。
プロフィール
H.Oさん
■早稲田大学理工学部卒業
■大学時代はラクロス部に所属
■新卒で日系総合物流会社に入社
■営業を経て、経営企画部に異動
■2016年2月復旦大学にて中国語の語学留学開始
■2016年8月よりCEIBS MBA入学
Why MBA?
-MBAを目指されたきっかけは?
ずばり、好奇心です!
以前より、スタンフォードMBA卒業生のブログを見ていて、カッコいい、こんな世界があるのかと思っていました。MBAは20代後半から30代前半が適齢期で、人生でも限られた期間でしか行けないじゃないですか。だから、チャンスがあれば行きたいとずっと思っていました。
また、自分と同い年であるサッカー選手本田圭佑を見て、海外で勝負している日本人が単純にカッコいいと思ったんです。そこで、サラリーマンである自分が海外で勝負するならMBAしかないと考えました。
-MBAの中でもアジアを選ばれた理由は?
ぶっちゃけ、アジアだからという理由はありませんでした(笑)。
もともと会社ではMBA派遣制度と中国語研修制度があったのですが、ある時MBAの方が廃止になり、長い間社費でのMBA生が生まれなかったんです。当制度の復活は難しいと思ったんですが、中国MBAの方がより有用であることを提案することで実現できたんです。
-提案勝ちですね!ということは、最初から中国に興味があったわけではないんですか?
実はそうなんです(笑)。
ただ、語学研修のように単に中国語を話せるような人材を育てるよりも、中国MBAを通じて現地人とディープに付き合い人脈を気づいたほうが会社にとっても利益になると考えました。
例えば、利益率の高い仕事はどうしても中国人のコミュニティに入らないと見つからないですし、ポテンシャルのある中国人を雇うことも難易度が高いですから。
Why CEIBS?
-MBAで得るものは多いですよね!では、中国MBAの中でもCEIBSを選ばれた理由は?
決め手はFTのランキングでした。
色々とリサーチを進めていく内にFTのランキングにたどり着いたのですが、なんと聞いたことのない中国のMBAが名だたる有名校を抑えてTop20に入っていることに気づきました。そのインパクトはもう強烈で。
CEIBSのことを調べた後に、CEIBSを含めた中国MBA数校の授業を実際に見学に行ったんですが、それもまたCEIBSのインパクトが半端なくて。野心が半端ないんですよ!お金を使って優秀な教授と生徒を集めていて、その野心は大学の部活以来忘れていたものでした。
CEIBSの勢いを感じ、本気で中国をここから変えようとしているCEIBSで学びたい、そう素直に思えました。
-最後に受験生に一言お願いします!
中国MBAに少しでも興味がある方に是非知っておいて欲しいことがあります。それは、中国MBAで同級生と揉まれれば、中国語が話せるようになるということです。
私が感じているところでは中国でビジネスをやるためには相当な言語障壁があり、語学=中国語がとても重要です。中国でビジネスしたかったら中国語マストだと思います。
その点、日本人は漢字を知っている分、英語の半分以下の努力で中国語をマスターできると思いますし、とてもとっつきやすい言語ではないでしょうか。
また、中国のテレビでは頻繁にCEIBSの教授の意見が放送されるなど、国内においてCEIBSは頂点の一つだと感じています。CEIBSにいれば、この国のことがより深く理解できます。
今は日本人学生が2名と非常に少ないですが、10年後にはもっと増えていると思います。今はまだ日本人にとって入りやすいので、穴場です。興味があるなら早く来た方がいいです。
まとめ
上海の郊外に佇むCEIBSですが、コンパクトな敷地内に全ての施設がまとまっていて、とても勉強に集中できる環境が保たれていました。
そこには、中国全土のみならず世界20ヶ国以上から集まった野心的で勢いのある秀才達がおり、その中で日々H.Oさんは切磋琢磨されているといいます。
中国ビジネスに興味がある方、野心のある同級生の中で自分を高めたいという方にはとても素晴らしいMBAコースとのことですので、興味がある方は一度H.Oさんのブログ「CEIBS(ときどきIESE) MBA日記」を覗いてみてください。