【アジアMBAの授業】シンガポール経営大学(SMU) MBA Organizational Behavior And Leadership編

 

実践的で有名なシンガポール経営大学(SMU) MBAですが、その中でも一押しの授業を、SMU MBAに在学中のM.Sさんにお聞きしました。授業名は”Organizational Behavior And Leadership”というリーダーシップ論の授業です。

 

授業内容

ハーバードビジネススクールでも教鞭をとられていた教授のもと、組織行動学・リーダーシップ論に関して、クラスディスカッションベースで約2ヶ月かけて学びます。

 

授業の形式

授業内発言で成績の50%が決まってしまう為、大勢(約60名)の前で発言をする習慣が身につく授業です。毎回ケースをもとに、クラス内での議論ベースで授業が進み、終盤でケースを通した学びと重要なフレームワークをまとめるといったスタイルです。教授の議論のファシリテーション能力の高さには脱帽です。

 

学習内容

ケーススタディでの議論を通して、下記トピックに関するフレームワークを学んでいきます。

  1. Becoming a manager
  2. Managing up and down
  3. Influencing others
  4. Building effective teams
  5. Managing diversity
  6. Leading organizational change
  7. Building creative organizations
  8. Developing your path

アジア・USなど幅広い地域のケースや映画「12人の怒れる男」を用い、職場で働く人々の行動、リーダーシップなどを学習していきます。また、自己分析をし、キャリアパスに関して考える時間を設けられていた為、改めて自分を見つめ直す良い機会となりました。

 

課題・テスト

教授は、発言の““質”を求めてくる為、相当な時間を掛けてケースの分析・意見の準備をする必要がある授業です。加えて、コースの中盤でのケースレポート(A4 3ページ)の提出と学期末試験が課されています。

Mid Term Assignment

自身が過去に経験した組織変更をケースとして、

(1) どのような要因が組織変更を成功に導いたか
(2) 逆にどのような要因がスムーズな組織変更を妨げているか
(3) ミニケースから、変革をうまく進める上での原則を分析・記述

 Final Exam

4時間でケースを読み、大問2つに答える形式の試験。(字数制限:1,400字)

 

その他

教授は、積極的なクラス参加だけではなく、“簡潔”と“質”の高い発言を求めます。 その為、どの生徒もしっかり準備してきており、他の生徒の発言から学ぶ場面も多く、様々な切り口から組織の課題を見つめ、解決策を考える重要性を改めて認識させられた授業でした。

1クラス3時間という長丁場の授業でしたが教授の進行が絶妙で、どのクラスメートに聞いても、「あの先生の授業は学びが多く、最高に楽しかった。」と必ず返答がくるほど人気の授業でした。

 

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